初めて味わった強烈な絶頂感に意識を混濁させ、激しく息切らせ痙攣し震える四肢を布団の上に無造作に投げ出し横たわるルキアの姿は、
いつもの品行方正なものとは真逆のやけに淫乱な姿でありながら、それだけに食欲そそられる扇情的なものであり、
一度の絶頂ではとても満たされぬギンの罪深い情欲をどうしようもなく刺激し駆り立てるものであった。

名残惜しくルキアの中深く埋め込んだままのギンの欲望は衰えを知らず、絶頂の余韻に意識を飛ばしかけているルキアに気付かれぬ内に、
固く体を密着しさせギンは腰を緩く振り動かし、再度ルキアを突きはじめていた。

ルキアだけでないギンの大量の体液を受け入れたそこは、どんなにギンが控えめに動いてみてもかき回され粘着質な水音がたつ。

にちゅ くぷっ ぬちゅちゅ・・・


「はっ、はぁっ・・・ふぁっ・・?

あっ・・・うあっ・・あっ、あぁっ!」






『 隣のおにいさん ・ 4 』





半ば気を失いかけていたルキアは、再び自分を突き上げ揺り動かされる事を知り驚きに声を上げた。


「いあっ!?らにっ・・・?らんでまた・・・また、してるの?・・・あっ・・・あんっ!いあぁんっ!?」

「ごめんなルキアちゃん。僕、一回じゃ足りんで勝手にはじめさしてもろてたわ。
初めてやのにすまんが、ルキアちゃんは寝転んでおったらええから、もう少しだけ僕に付き合うてな。」

「ふぁっ!?やっ・・・そ、そんなのむ、りっ・・・ひぃあぁっ!!」

「この一回済んだらご飯食べような。
そしたら少し休んで、それからまた朝までゆっくり楽しんだらええよ。」

「なっ・・・!」


目が覚めたばかりで回らぬ舌と頭でルキアは必死に考える。

一体ギンはあと何度すれば自分を解放してくれるのだろう?

逃げ場のない果て無き情交に、ルキアは心身共に乱され動転するが、ギンはルキアが目覚めたのをいいことに、
しっとりと汗ばみ吸い付くような肌を好きなだけ撫で回しながら、ゆったりとしていた腰のストロークをどんどん早めていった。


ずぢゅ ぐぽっ ごぷっ!


「ひぅっ!?あっ、ああ・・・」


体を激しく揺さぶられぶつかり擦れるそこには、二人分の大量の体液が溢れ、混じり合いかき回され聞こえる水音は、
下品なまでに大きく鳴り響き余計に切なくルキアを追い詰めていく。


「僕が動くたんびに、ルキアちゃんからすごい音がしとるねぇ。
ルキアちゃんの汁と僕の汁が合わさって、よう滑って気持ちええよ。」

「ふぁっ・・・あんっ、あっ、あぁ・・くっ・・うぅぅぅぅんっ!!!」


そんなルキアの心情を読み取ったギンに、敏感に尖った乳首をこねられ言葉でも攻められながら、
大量の蜜に滑る秘所をやや乱暴に突き上げられ、ルキアは自分でも理解できぬまに体は軽い絶頂に達していた。


「・・・もうイッたんやねルキアちゃん。
初めてでもイッとったし、ルキアちゃんの体は快楽にえらい敏感で、こっちの筋もかなりええな。
僕との体の相性も最高やし、これから色々楽しめそうやね〜」

「あふ・・・う、ふぁ・・・お、ねが、い・・・はぁっ・・はっ、も、やめて・・・もう、ゆるしてぇ・・・」


ほんの数刻前まで痛がる処女であったとは到底思えぬ程、ルキアの体は快楽に順応し積極的に享受している。

既にギンの声は聞こえていないのか、快楽の余波に引きずられながら、ルキアはギンに懇願する。
短時間の内に二度絶頂しびくびくと痙攣した敏感になり過ぎた体を持て余し、昂る感情にルキアは涙を流しギンに許しを請う。

けれど当然これでギンがルキアを自由にするはずもなく、逆に泣き濡れたルキアにも欲情を募らせる。


「そんな顔して泣かれても許してなんてあげれんよ。
自分が今どんなエロい顔して男誘うておるか知っとるの?

許すどころかまだまだや。
まだまだ僕は、ルキアちゃんと朝まででもこうしておりたい。」

「壊れる!お前とこれ以上したら、私が壊れてしまうぅっ・・・!!」

「心配せんでも僕が大事な大事なルキアちゃんを壊したりはせんよ。
ただ、長年想い続けたルキアちゃんとやぁっとこうなれたんやし、今夜はこの気持ちに納まりつくまで付き合うてもらうから。」

「そんなっ!・・・あっ!いあぁっ・・!?」


まだ挿入されたままではあったが、本能的な恐れに思わずルキアは上半身を半捻りにギンに背を向け、ここから逃げ出そうともがく。
だがギンは逆にこの体勢をうまく利用し、ルキアの片足を掴むと高く持ち上げ、ギンの体の下でルキアの体を完全に横向けた。
だがギン自身の体制はその場から変わっておらず、そうなるとギンはルキアの片足の上に体重をかけずに固定するように跨り、
もう片足を高く掲げルキアのほっそりとした太ももを抱え撫で、蛇のごとく舌をちろちろと覗かせギンはいやらしく笑う。


「正常位だけではつまらんかったか?ルキアちゃん自ら『松葉崩し』をリクエストしてくれたんやし、僕も期待に応えてあげな。」

「なに、を・・・!」


『松葉崩し』は、江戸時代から伝わる性行為における体位の数。かの有名な四十八手の名称のひとつである。

松の細長い葉を男女の足に見立て、V字に開き交差する様を指したものだ。
ただ体制を横にしただけなのに、正常位ではとても味わえぬ強い刺激に深い挿入感。
新しい体位にギンは一旦腰を引き体制を整え、それからひといきにルキアの中へと舞い戻る。


ぬっ、ろろろ・・・ずぐんっ!

「うあああぁぁぁぁぁっ!?」


二度の絶頂を味わい、この体はこれ以上感じることはないまでに、既に高みを知り極めきったとルキアは思い込んでいた。
なのに、挿入角度を少し変えただけで、届かない所を擦られると、改めて強い刺激を受け感じてしまう。
こうなると今までの刺激など比べ物にならず、狭すぎる膣内を反り返った肉棒が、より深く埋まろうとルキアの中をごりごりとこじ開ける。


ぐぷっ ぐぷぷっ ぐりゅりゅ

「うぁ、あぁっ!くひいぃっ!?」


大きくエラの張った逞しいカリの引っかかるような刺激に掻き乱され、体裁も構わずルキアは大声で喘いだ。


「えらい大声出とるねぇ。もう喘ぐいうより叫んどるやん。
そんな気持ちええの?ほんの少し前に痛い痛い言うて泣いとったのが、嘘みたいな淫乱ぶりやんか〜」

「はひゅっ!うぐぅ!いあああっ!」


持ち上げた足の内モモをいやらしい手つきでさわさわと撫で回し、まだルキアを追い込もうと揶揄してみるが、ルキアの耳には届いていない。

奥深く挿し込まれた肉棒に叩かれ、そこから絶え間ない快楽の痺れが湧きいでルキアを包み込んでいる。
ルキアはもうずっと軽い絶頂状態で、小さな体に有り余る快楽を受け止め切れなくなっていた。


ぬぢゅっ!じゅぷっ!じゅちゅっ!

「あひっ!?あっ!あっ!あ〜〜うあああ〜・・・っ!!」


その快楽を少しでも散らし軽減しようと、喚くように大声で喘ぎ拳が白くなるまで強くシーツを握り締め耐えてみるが、
あまり効果もなく、ルキアは油断するとすぐに飲み込まれる快楽に溺れきっていた。


「だ、めぇ・・・ほ、んとうに・・・だめぇ・・・これ以上は・・・私、本当に壊れ、る、からぁ・・・・・!」


息も絶え絶えに喘ぎ過ぎ、ひどく嗄れた声でルキアは憐れにすすり泣く。
快楽は強過ぎると享受しきれず、辛くなるなんて知らなかった。
自分の意志とは無関係に、絶頂を極める為に体は快楽を欲し、その熱をどんどん体の内に溜め込んでいく。
絶頂はその溜め込んだ熱が弾ける衝撃に頭の中が真っ白になり、遠く気が飛ばされるような感覚に似ている。


「動きが激しすぎてかなわんか?そしたら少し休ませたらな可哀想やね。」


力強くも繊細で複雑なテクニックを感じさせる動きを唐突に止め、挿入の深い密着感にギンは満足し、
ルキアの最奥に亀頭を押し付け、今度は前後ではなく円を描くようにゆるゆると腰を動かし擦りつけた。


ぐりゅ ぐにぐに ぐりりり・・・

「うぁっ・・・あっ!あうぅっ・・・」


突かれる激しさがないにも関わらず、シフトチェンジした緩やかな腰の動きは、
じわじわと内部を焦がされるもどかしさに切なさが増していき、それが余計にルキアを追い詰めていく。

疼くような刺激より強い絶頂を求めながらも、同時にルキアは恐れてもいた。
絶頂の強さに比例し、一気に熱と体力、それに気力を削ぎ奪い取るもので、何度も極めると体力の消耗も激しく体自体が持たなくなる。

強い快楽に比例した極度の疲労感。

そんなふたつの狭間でルキアは振り子のように揺れ動き、持て余した熱に疲れ果て泣き続けた。


「も、い・・やだ・・・もう、だめ・・・!
感じ過ぎて、ツラい・・・イキたくない。もうイキたくないのぉ!

お願いです。許して、ください・・・・ごめんなさい。許してぇ・・・」


布団に伏せていた顔をあげ、後ろを振り返り懇願するルキアは苦しげに瞳を泣き濡れながら、どこか肉欲に追い詰められている自分への愉悦が滲んでいた。
青い果実が目に見えて熟れゆくように、少女から女に変貌していく妖艶なオーラをまとい、ルキアの魔性さにあてられたギンの背筋をぞくぞくと痺れさせる。


「・・・そうやねぇ。
ルキアちゃんも初めてやのによぅ頑張ってくれたし、ここらで一回、締めにしとこか?」

「はっ、はぁっ・・お・・ねが・・だか・・ら・・はぁ・・・」

「僕の声、聞こえとる?まぁ聞こえんでもええか。
おいでルキアちゃん。最後にもうひと頑張りしてもらわないかんよ〜」

「ふわぁっ!?」


抱えていたルキアの足を下げ元の正常位に体位を変えると、ギンはルキアの上に覆い被さり、背に手を回し交差させルキアを強く抱き締めた。
体が密着することで与えられる安心感にルキアはうっとりと微笑むが、その微笑みはまたも動き出し突き上げられるあの感覚に乱され消えた。


「あ・・あぁ・・んっ。ふぁっ、あっ、あんっ、はひっ、はぁ・・・」

「ルキアちゃんの中、また縮んで締め付けがキツぅなってきよった。
もうイクんやね。それなら・・・僕もそろそろイカせてもらおうか?」


汗ばんだ肌が互いの体に吸い付き、感じる体温の高さにも愛情を感じ、高揚感は抑えようもない。
もうルキアはイクことしか考えられなくなり、未熟ながらもギンの腰の動きに合わせ自らも腰を振り出した。


ぱちゅっ!ぱちゅ!ぱちゅんっ!

「やあぁっ!うあっ・・・あ、あっ、あっ!あーーーーーーっ!!!」

「なんやルキアちゃん。腰振ってよがっとるやん。
感じ過ぎて、ほんまに少し壊れてしもうたかなぁ?」


より深い快楽を求め突き動く二人の腰のリズムが合わさると、例えようのない一体感にまた強い快楽が湧き出していく。
長い長い情交に理性を破壊されたルキアは、快楽を追い求める淫乱な本能に完全に屈服し、泣きながら叫んでいた。


「い、くぅ・・・あっ!もうっ・・またイクッ!またイっちゃうよぉ!?」

「可愛ええルキアちゃんのお願いや。
思う存分、イキ狂うてええよ。」

「うああぁっ!いぃっ・・!!!」


ギンは抱き締めていたルキアから体を起こし、細い腰を掴むと今までよりも更に激しく腰を打ちつけ、その振動にルキアを高らかに啼かせた。

突かれれば突かれる度、どんどん感度が強くなっていく最奥を打たれ、べちゃべちゃと下品なまでに滴る粘った水音もひどくなる。

 

「ひぃあぁっ!や、もう、もうい・・イクぅぅぅぅぅ・・・・・!!!」

 

「僕もやルキアちゃん。僕も一緒に・・いこ・・・・・・っ!」


どぷっ!どぷっ!びゅくく・・!

 

ルキアは高みに押し上げられる感覚に身を委ね、快楽に痙攣する蜜壷で怒張した肉棒から大量の熱い精液を流し込まれるのを感じ、
自分の中が満たされていく幸福に真っ白に弾け飛び、微笑みながらルキアは完全に意識を手放した。









テュル、テュルルル・・テュルル・・・

 

ルキアの家のリビングで電話がなった。
洗面所からルキアの部屋へと戻る途中丁度通りかかったギンは、思うとこがあり躊躇いもなく受話器をとった。


「はいはい。こちら朽木で・・・あぁ、やっぱりおばちゃんか。
すまんなぁおばちゃん。うちのおかんの我侭に付き合うてもろて。
・・・楽しいならそら良かったけど、おかんが迷惑かけたら遠慮のう僕に言うてな。

・・・ん?ルキアちゃん?
それが、帰ってきてすぐ寝てしもうたんよ。疲れた言うてな。
なんや喉も嗄れておったしダルそうやったから、少し夏風邪ひいたみたいやね。・・・まぁそんな心配することないわ。
ほんまにたいしたことなさそうやし、僕が付き添うておるから、おばちゃんは気にせんでゆっくり旅行楽しんできてや。

・・・なに言うとるの水臭い。
迷惑かけとるのはこっちの方やし、それに僕ら、ほんまの家族みたいなもんやろ?

それから明日、ルキアちゃんに電話するんやったら、昼頃の方がええと思うよ。
よう寝ておるし、昼まで起きんとちゃうかなぁ。

うん。・・・うん?なに、おかんもう一泊したい言うとるの?迷惑かけてこっちこそすまんなおばちゃん。
けど、ルキアちゃんのことは僕が責任持って面倒みるし、折角やからおばちゃんもおかんとのんびりしてきたらええよ。
僕も、もう少しルキアちゃんの様子見とくわ。

ん。ほな、おやすみなさい。」


カタリと軽い音を響かせ受話器を戻すと、自分の算段が全てうまくいったことに満足し、ギンはにやりと笑みを浮かべた。

 

これで電話は昼くるはずだし、二人だけの時間にしばらく邪魔が入ることはないだろう。
しかもラッキーな事に、我が母のファインプレーでこの幸せな時間はもう一晩延びそうではあるが、そうであっても僅かな時間すら惜しく、
少々可哀想な気もするが寝ているルキアをあと一時間後には起こし、軽い食事を摂らせたら今度は朝までゆっくり楽しめばいい。


ルキアもあれだけ嫌がっていたわりには、短時間で随分順応していたことだし、潔癖であった少女がどこまで淫乱に染まり育つか楽しみでもある。

 

そんな一途ながらも不純に満ちた強いルキアへの想いにギンはうきうきと心躍らせながら、大きな欠伸をひとつした。
そこで眠るルキアの傍らへ寄り添い自分も軽く休息をとろうと、ギンは軽やかな足取りで弾むように階段を駆け上がっていった。

〈完〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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※ギン誕と銘打ったのだから9月中にまとめたかったのですが・・・己のグズさが憎い。
ともあれ、私の初ギンルキ本を掲載させて頂きましたが如何でしたでしょうか。
現パロ、年の差、幼馴染、強引独占欲とギンルキへの歪んだ愛をいっぱいに込めた一冊でした。
このシリーズは続編を出しており、今後の野望は完結編となる第3弾を出す事です。
今の生活環境から執筆する時間を割くのは大変難しい状況ではありますが、遅くなっても自分自身のけじめの為にやり遂げたい。
HPの更新も新作もなかなかできませんが、彼らに対する愛はブレてませんよ!ギンルキは永遠!愛してる!!!

2014.10.5 (2011.2.14発行作品)

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