負けはわかりきっているのに止めぬ反抗。

ルキアちゃんは、ほんまにあほやなぁ。
それが、男の根底に潜む狩の習性、本能を刺激し悦ばすなど微塵もわかっていないのだから。
そんなエロく乱れた顔で睨んでも、恐いどころかそそられるだけなのに。
ギンは喉の奥で忍び笑い、ひどく嬉しそうにルキアへとにじり寄る。

「なんや?まだそんな口きける余裕あるんやね?そしたら、まだまだ頑張らなあかんよ?」

「なにっ・・・!?」






『 不埒な純愛論 』 後編





ギンから発せられる不穏な空気にビクリと身を硬くしたルキアの手を取り、
ギンはその手を大部クリームが剥げ落ち無残な姿になったケーキへと沈ませた。
これによりルキアの指に残っていたクリームがつき汚れ、その手をギンは己の口元に運びおもむろに咥える。

「やっ!貴様・・・何を・・・!あっ・・・!うっ・・ふぅっ!!」

舌触りの良いキメ細やかな柔肌はいくら貪っても飽くことがなく、
ギンは自分でも意外なまでの熱心さでルキアの全てを舐めつくしたいと夢中になる。
指の腹を舌全体で包むように舐められたかと思えば、突然強く吸い付かれ歯でかしかしと悪戯に甘噛み、
また指の根まで口の中に含まれ、一本一本丁寧に全てを舐め上げられる。

小さな指先は恐れか快楽か細やかに震えており、指先をしゃぶられる刺激にぞくりと痺れ身を縮ませた。
全て初めて知ることながら、指先から得られる感度にルキアは驚きが隠せない。
指を舐められ、こんな興奮が湧き起きるなど知らなかった。
妙な発見にルキアがぼんやりとしていると、やっとギンの口の中から引き抜かれた指は、舐められた後触れる空気がやけに冷ややかに感じる。
ギンは放心し息乱すルキアを身軽に抱き上げ、隣の寝室へと運び込みベットの上に押し倒すと、改めて口元を引き上げ上機嫌にルキアへと囁く。

「指も案外、悪ぅないやろ?」

「・・・・・・っ!!!」

ルキアが声を上げる間もなく、ギンの手は動き素早い動きでスカートのホックを外し引き落とされた。
これで下肢を下着一枚の姿にされ、ルキアは悲鳴を上げることもできず硬直し息を止める。
そんな怯えるルキアとは反対に、ギンの気持ちは天井知らずに浮き上がる一方だ。
目の前のルキアは頬をピンクに染め恥ずかしげに息を乱し、セーラー服を胸が晒されるまでにたくし上げ、
スカートを剥ぎ取られた下肢をショーツ一枚の華奢な体をあられもなく横たわっている。
挙句黒のニーハイはガータベルトのような猥褻な装飾用品として威力を発揮し、
真っ白な肌に映えるニーハイの黒のコントラストがなんともいやらしい。

ギンはすぐにもルキアの中に入り込みたい衝動に襲われるが、ルキアは初めてであろうとの配慮になんとかその衝動を押し潰す。
こんなに余裕のない自分に驚きながらも、顔はあくまでいつものように微笑み、淫靡な花びらが隠された秘められた部分を押し広げた。

「ほぅらルキアちゃん。見てみぃ?ここにずいぶんおっきいシミができてしもうとるよ?
初めてのはずやのに、ほんまはずいぶんやらしい子なんやねぇ。」

「やっ!嘘っ・・・!やだっ!やだ!!み、見るなっ!見るなぁっ・・・!!!」

両足を掴まれ広げられた股の間を包む一枚の布。
これがルキアにとって最後の砦であり、その砦には既に降伏の印とも言えるギンによる攻めに反応した悦楽の蜜が溢れ広がっている。
その印を広げるようにギンの指がその中心を弄れば、素直に反応する体は見る間に蜜を溢れさせた。

「あぁっ!やだっ!・・・触るな!・・・やだぁっ!」

押せばにちにちと小さな水音が聞こえ、それには気づかぬフリをしながらルキアは仰け反り必死に顔を背ける。
長時間の愛撫によるものか、もう抵抗は無意味であると知ったのか、どちらかは判別つかぬがギンを制する声も手にも力はない。
そんな口先だけの逆らいを楽しむように、ギンの指は二本に増え、ショーツの上から敏感な蕾を探りぐりぐりと押しつけ刺激する。

「あんっ!やだぁっ!やめっ・・・!触るなっ!だめっ!・・・やあぁぁっ・・・!!!」

突然の衝撃にルキアの腰は浮き激しい愛撫に逃げ出そうと腰を捻るが、足を押さえ込むギンの力は絶対で、ルキアは悩ましげに腰をくねらすだけになる。
どんどん淫らに開花されゆくルキアの様子に、ギンの限界点はとっくに越えゆき、思わずごくりと喉を鳴らすと急いたようにルキアの唇を求め合わせた。

「んんっ!?・・・ふぅんっ・・・・!あふっ・・・・・んんっ・・・んっ!ふあっ・・・あっ・・・」

舌を絡ませると同時にギンの手はルキアの胸や下肢を的確に撫で回し、ルキアもこれに応えるように舌を絡ませ、気持ち良さそうに吐息を吐き出す。
最後にギンはショーツを片足から抜き取り、黒いニーハイは履いたままの片足に引っ掛けるようにショーツを残す。
最後の下着を抜き取られ目の前に晒されたルキアのそこは、茂みのない濃いピンク色の花びらを溢れる蜜でてらてらと光らせ、ひどく物欲しげに蠢いている。
咲き乱れた花に誘われるようにギンは指一本をその花奥を目指しゆっくりと埋め込んでいけば、
挿ってくる異物の違和感と痛みに、ルキアは体を強張らせ不安感に表情も曇り、怯えたように泣き声を上げた。

「やっ・・・!い・・挿れないで!だめっ!痛っ・・・!はや、早く抜いて!お願い!・・・・・・先生っ!!!」

混乱にルキアの口から思わず飛び出た先生との呼びかけに、くちくちと内部を探る指を思わず止め、ギンはじっとルキアを見下ろす。
僕は先生でこの子は僕の生徒だったと、今の今まで完全に忘れていた。
これがバレたら、きっとえらいことになるんやろうな。
事は思った以上に重大だったが、ギンはあまり深くは考えない。
そんな枷では、この衝動を封じるなど到底無理な話だ。
ギンは動きを止めた指の律動を再開し、ルキアを見つめにやりと微笑む。

「こないな時にせんせぇ言われると、なんやおかしな気ぃするな。
・・・・・せやけど、そないな事ではやめんれんよ。僕、ルキアちゃんが欲しゅうてたまらん。」

「あっ!いやぁっ!痛っ!痛い・・・!怖い・・・!怖いよ・・・先生!・・・せんせぇ・・・・・・!」

もうどうあっても止められぬ男の強い本能を感じとり、これから始まる未知の行為に対する恐れに混乱したルキアの頭は、
最初に感じた疑問でもある、何故この男相手にこんな事になったのかと思う事もなく、ルキアは大きな瞳を涙に濡らし子供のようにすすり泣く。
この姿にギンは今までどの女にも感じたことのない深い欲望を感じ、性急にルキアを欲し硬くそそり立った肉棒を解放した。

「最初は少ぉし痛いやろうけど、僕うまいから心配いらんよ。
すぐに気持ち良ぅさせたるから、もう僕とひとつになろ?」」

「あっ・・・!やっ・・・だ、だめっ!やだ!せんせ・・・・あっ・・あぁっ!
せん・・・!うっ・・あっ・・ああああああっ!!!」

大きくそそり立つ猛る雄の欲望を目の前に、ルキアは本能的な恐れにやはり逃げ出しそうになった腰をギンがしっかりと掴み、
花びらに熱い肉棒の先端を押し付けると、ルキアは緊張に体を強張らせいやいやと強く顔を振るがギンの腰は止まらず、ルキアの中深くを目指して侵入を開始する。
未開の地をみちみちと割り入る侵入者の大きさに、ルキアはあられもなく叫び泣き声を上げた。

ギンの肉棒はまだ三分の一ほどしか受け入れられず、その固くなさにギンは眉をよせ息を吐き出す。
肉棒を包む花びらの狭さやキツさは気持ち良いを通り越し、挿し込まれた異物を痛いまでに締め上げようとする。
潤滑油となる蜜がこんなにも溢れていながら、思った以上に固く狭い蜜壷に内心舌を巻きながら、痛みに震えるルキアに優しく口付け柔らかな声をかけた。

「そんなに力入れたとったら、余計に痛いんよ?もっと、力抜いてみ?少しは楽になれるはずや。」

「うぁっ・・・!あっ・・・・・はぁっ・・・・・・・・・ひっ!あうっ・・・・・!!!」

そこを挿された衝撃と痛みに朦朧となったルキアは、ギンの助言に大人しく従い緊張に強張らせていた下肢からなんとか力を抜こうと努力する。
その締め付けが少しだけ緩んだ隙を逃さず、ギンは一気に根元までルキアの中に深く沈み込んだ。
最後まで入ってしまえばもう動く事は容易く、ギンの腰はゆっくりと一定のリズムを刻み律動を始める。

ギンの腰の動きに併せ得られる感覚は、初めて体内に他人が割り入りこんでくる痛みと、
突き上げられ痛みだけではない奇妙な感覚にルキアは戸惑いを隠せない。

痛いのに、苦しいのに、恥ずかしいのに、嫌なはずなのに・・・これは、この感覚はなんだろう?

蜜壷の奥を楔に打ち込まれるたび、痛みだけではない胸の奥が疼くようなこの感覚。
それが、男と繋がり感じる女の悦びの片鱗なのだと初めてのルキアが知るはずがなく、今はただひたすら痛みと快楽の狭間に心が揺れる。

「あんっ!せ・・・先生!!だめぇ!・・・・先生!やっ・・・・!
こ・・こんなの、だめぇっ!・・・・・変に、なるっ・・・!」

自分の動きが激しく揺らしルキアの最奥を叩くたび、ぐちゅぐちゅと鳴るルキアの蜜には初めての証になる鮮血が混じっている。
なのにルキアは押し込まれた痛みと苦しさに喰いしばっていた唇を、いつの間にかだらしなく開ききらせ、
荒く乱した吐息は艶を含んだものとなり、ひどく泣きながらもどこか恍惚と物欲しげな表情で自分を穿つギンの楔に魅入っている。

この娘は、自分が思った以上に“女”に化けるかもしれん。

そんな嬉しい驚きに、ギンの口の端は知らず鋭角に持ち上がる。
普段、あんなにも凛と澄ましている娘が、自分の下でこんなにも無防備に淫乱な姿を晒しているなんて。
初めてでこんなにも高い順応性をルキアに見出し、己の手で完全なる女へと育て上げれる今後の期待にギンの胸が高鳴った。
思えば自分が何かに対し、これ程期待に胸をときめかすなど人生で初めてのことかもしれない。

「ええよ。それでええ。怖がらんで、好きなだけ乱れればええんよ。
どんだけ変になってもええ。せやからもっと乱れた顔、僕だけに見せてな・・・?」

決意も固く高みを目指しギンの動きが早まれば、まだこの行為に完全に慣れきれないルキアは激しい衝撃に押され、
慌ててギンにしっかりとしがみつき、痛みと衝撃を吐き出すように声を上げた。

「ふぁっ!?ひっ・・・!あっ!うあっ!いっ・・・うあぁっ・・せんせっ・・先生!せん・・!!」

ギンはしっかりとルキアを抱き締めたまま、放つ寸前に肉棒を中から抜き出し、ルキアの腹を己の白い欲望の証で汚す。
しばらくそのままの体制でルキアは全身を痙攣させ、長い時間に味わった情事の終わりに放心し、涙を流し言葉もなく荒く息をつく。
そんなルキアの頭をギンは優しくぽんぽんと撫で、自分の首に硬くしがみつき固まった腕をゆっくりと解きほぐすと、
あとは自分で汚した事後処理をし、まだ動けずにいるルキアに優しく口付けをおとした。

「ルキアちゃん。まだ動けん?
すまんなぁ。あんまりルキアちゃんが可愛いらしいから、僕本気になってしもうたよ。
でも心配せんでな?こんなんようは慣れやから、数こなせばすぐにルキアちゃんもようなるから。」

「・・・・・・・・・・・・」

しかし無反応に息つくだけのルキアの頭を、ギンは笑みを浮かべいつまでも撫で続けた。
そんなギンの頭は、既にこれからの二人の未来について思いを馳せる。
誰にも内緒で行動するのが得意とはいえ、相手が朽木家の一人娘とあれば事は少々やっかいだ。
それでも、ギンはルキアを奪えた喜びにニヤニヤとした笑みが絶えない。
今後、二人の内緒の逢引の場の手配。
それに、ルキアが学校を卒業後、すぐ入籍するにはどうしたら良いのか。
そんな気の早い思いに心躍らせながらギンは甘く微笑み、もう一度、ルキアに深く丁寧に口付けをおとすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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※このお話のタイトルは最初違うものでした。
ケーキのクリームプレ(自粛)に焦点をおき『ストロベリー・オン・ザ〜』にしようと思ってたんですが、
ギンに苺のフレーズは反則かと思い、別のものはないかと模索。
ふっと『不埒』のフレーズが浮かび、またその『不埒』こそギンにはピッタリな言葉ではないかと開眼☆
問題はありありだけど、ルキアを一途に想うギンのひたむきさを表現してみたつもりなのです。
また途中ルキアに「先生!」と叫ばせ、予想外に自分で 萌 え た と か ・・・ !
後でいっぱいそのフレーズを増やし叫ばせたのは言うまでもなし・・・・・orz
ギンルキは自給自足なので、どこまでも自分好みにしております。
そんな独りよがりなお話ですが、誰かにお気に召して頂けたなら本当に嬉しいです☆
2009.9.26

material by 戦場に猫(背景1024×768)

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