ルキアが10日間の家出から戻り、市丸家では久しぶりに親子水入らずの賑やかな夕食を済ませ、
憎らしくも可愛い一人息子を寝かしつけると、ギンはもう一刻の猶予もなく流しで洗い物をしているルキアの後ろに忍び寄った。
「な?!!!お、脅かすな莫迦ものめ!貴様、なにをしている!!」
ギンは茶碗を洗うルキアを背後から抱き締め、その細いうなじに顔を埋めた。
「・・・ルキアちゃん。もうええやろ?昼間もおあずけくろうたんやし、僕もう我慢できん。」
「な、なにを莫迦なことを言う?!レンはどうした?もう少しで終わるのだから、それまで待てんのか?・・・ふっ!」
制止するルキアの声など届かぬように、ギンは構わずルキアの首筋を舐める。
それに反応してルキアはびくりと身体を強張らせ、泡だらけの手を握り締め動きを止めた。
『 裏版 絶対家族! 』
「レンはしっかり寝せたったし、部屋には音が聞こえんように術施した。
洗い物なんて後でええよ。もう限界や。僕の相手したってやぁ・・・」
「?!!やっ!な・・・や、やめろ!!」
ギンはルキアの耳元で切なげに囁き、そのまま舌を挿し入れる。
ルキアは先程より過剰に反応を示し、身体を縮こませ、言葉では拒んでみせた。
でもギンは知っている。
結婚してから出張やレンの妊娠・出産期間等を抜かせば、二人の営みは三日と間をあけたことがなく、
ルキアの身体もそのサイクルに慣れ、ギンの身体を恋しがっていることを。
現にギンは制止を無視して後ろから抱きついたまま、
着物の袷から手を差し込み柔らかな膨らみを撫でるが、ルキアは甘い吐息を漏らすだけで抵抗はしない。
ギンがルキアを欲しているように、実はルキアも欲している。
でもそんな事を言葉に出来ぬ意地っ張りな愛妻の為、ギンは進んで行動を起こす。
「久しぶりやし、ルキアちゃんのここもびんびんになって喜んどるね?僕に触って欲しいゆうてるみたいやぁ。」
「あっ!・・・ふ、ふざけるな!・・・はぁん!・・・・!ふぅっ!!」
少し胸を摘まれただけで、ルキアの身体は小刻みに震え、全身で悦びを表現している。
十日ぶりの行為に、ルキアの身体もいつも以上の感度をみせ、ギンの欲情を更に煽る。
ルキアの着物の前を完全にはだけると、ギンは両方の胸の頂を指でこね、後ろから舌と唇は首筋や鎖骨の辺りを舐めまわす。
その指や舌の動きひとつひとつにルキアは喘ぎ、とうとう流しの縁を両手で掴み、
油断すると崩れ落ちてしまいそうになる身体を必死になって支えていた。
その様子を見ていたギンは、再び耳元で囁いた。
「・・・このままじゃルキアちゃんもツラいやろ?向こうに行こうな。」
するとルキアはひどく素直につき従い、こくりと小さく頷いた。
ギンはすぐにルキアをお姫様抱っこで抱え上げ、息子が寝ている場所とは別のもうひとつの寝室へ連れ込んだ。
「・・・布団が、ひいてあるな。」
「すぐ使うやろうと思ってんなぁ。」
小さな部屋にはすでに布団がひかれており、ルキアは呆れたように呟き、ギンは嬉々として優しくルキアを横にする。
ルキアの着物の前はギンによって完全に開かれ、ルキアはなんとか引っ張り合わせ恥ずかしげに両腕に胸元を隠している。
ギンは喜びに満ちた笑みを浮かべ、ルキアのすべすべの頬を撫でながら嬉しげに囁いた。
「そしたら今日は十日ぶん。相手してもらうわ。覚悟してな。」
ギンの不穏な言葉にルキアはぎょっとする。
「と、十日ぶんだと?!冗談ではない!そんな無理を言うな!!・・・んっ!ギン!聞いておるのか?!」
慌てふためくルキアを無視して、ギンはルキアの首に顔を埋め跡がつかない程度にちゅうちゅうと音をたてて吸っている。
そして再び顔を見合わせ、動揺しているルキアを見下ろし笑う。
「冗談でも無理でもない。これからも間が空いたら、その分ちゃぁんと返してもらうつもりやし。
・・・二度と僕を一人にさせておこうなんて、絶対思わへんようにしておかないかんしなぁ。」
「ギ、ギン・・・!ん!」
ギンは狼狽し大きな瞳を更に見開いたルキアの唇を塞ぎ、それ以上の会話を打ち切った。
昼間交わした以上に激しく、ギンの舌がルキアの舌を絡めとる。
昼間のキスで燻っていた欲情が、一気に燃え上がり、もう互いの身体を求めることしか考えられなくなっていた。
着物を脱がせる時間すら惜しく、ルキアの着物を力まかせに引っ張り開く。
ルキアはぬるぬるとした舌が絡み合う感触。それだけで、快楽の蜜が溢れるまでに反応する。
ギンもルキアも必死で貪るように、互いを求め合う。
ギンの手はルキアの胸を撫でまわし、ルキアはギンの頭にしがみつく。
「うぅ・・・ふぅん・・・・ん、ん、ん・・・あぁ・・ギン・・ギン・・・」
やっとギンが顔をあげると、ルキアは甘い吐息と共にギンの名を呼ぶ。
大きな瞳から悦びの涙が流れ、与えられる快楽に眉ねをひそめて耐えるいつもの姿は、久しぶりなだけにいつも以上にそそられる。
「あかんわぁルキアちゃん。そないな顔して誘われたら、僕もう我慢できんよ・・・」
ギンはもう限界とばかりに、ルキアの着物を開け広げ、ほっそりとした足を露わにすると、
両手を太ももの下に差し入れ秘部を目の前に晒すように押し広げた。
「!!や・・・!ギン!み、見るなぁ・・・」
「すごい濡れとる。ルキアちゃんもほんまは欲しゅうて欲しゅうて堪らんかったんやねぇ。」
「・・・!」
さらされた秘部は、触られてもいないのに透明な蜜で十分ぐちょぐちょに濡れきっており、
ギンはルキアの羞恥を煽ろうと少しだけ意地悪く笑う。
ルキアは否定の仕様がないまでに濡れていることを自覚しており、恥ずかしさで顔を赤らめ唇を噛み、無言で顔を背けた。
「こんだけ濡れとるなら、もうええね?」
「え?・・・あ!やぁっ!!・・・ふぁっ!!・・・ひぃんっ!!!」
ギンはすぐに自身を熱い蜜で濡れそぼった蜜壷へと押し付け、腰を押し付けた。
指で慣らされもせず、いきなり大きな肉棒を押し挿れられ、
十日ぶりの圧迫にルキアは痛みとも快楽ともつかぬ感触に鋭い叫びをあげる。
ルキアの蜜壷は入口付近では締まり過ぎた感触にやや入りずらかったものの、あとはスムーズにギンの分身を全て飲み込んだ。
もともとルキアには大きすぎるギンの分身。三日と置かず慣らしているから良いものの、それ以上間をとれば少々の痛みは伴ってしまう。
完全に飲み込んだ途端に、ギンはそこがぎゅぅっと締まり、ひくひくと痙攣していることを感じ取った。
「・・・なんや?もうイッてもうたん?感じ過ぎやないの?ルキアちゃん・・・」
「・・・あっ・・・あっ・・・ふぁっ・・・」
ギンは流れる涙を舐めとりながら優しく囁くが、ルキアは荒く息をつき、身体を震わせ快楽の余韻に酔いしれている。
本当はギン自身も、久しぶりの行為にすぐにも昇りつめてしまいそうなほど感情は昂っていたのだが、
男のプライドでそれを許すわけにはいかない。
すぐに絶頂を極めた妻の様子を観察しつつ、ギンは緩やかに腰の律動を開始する。
「・・・あん・・・あっ・・・あっ・・・あぁん・・・」
するとギンの動きに合わせて小さな身体は揺れ、ルキアは感じすぎてすすり泣くような甘い喘ぎ声を控えめに漏らす。
ぬちゅ・・・ぐちゅ・・・ぐぽっ・・・
小さな部屋はルキアの喘ぎ声とギンの荒い息遣いと、ルキアに打ち込むギンの腰があたる音と、
それに合わせて結合部から擦られるたび濡れきった粘着質な音が響く。
ギンもいつものようにルキアを言葉で苛める余裕もなく、腰の動きもいつもより激しく、
その肉に埋まることにより得られる快楽を貪欲に喰らうだけ。
これでやっと、飢えきっていたギンの欲望が、少しずつ満たされていくのを感じていた。
こんなにも深い飢えも満足感も、ルキアだから感じる感情なのに、そんな自分の浮気を疑うルキアの可愛いらしいこと。
どれだけ自分がルキアを欲しているのか、ルキア自身わかっていないようだ。
例え目の前で乱菊並の女が裸になろうとも、なんの反応も示さず指一本触れない自信はある。
理由はルキアではないから。
それだけで十分ではないか。
夫婦になって二十年の歳月が流れようと、子を授かろうと、ルキアを欲する感情に下降する気配は微塵もなく、
自分はこれからも求め続けるだけであろうという確証があった。
「ひぃんっ!・・・・・あっあっあっ!・・・あぁぁん!!!」
ルキアが追い詰められたような喘ぎと叫びをあげ、またしても身体ががくがくと震えるのがわかった。
ギンを包む蜜壷は早くも二回目の絶頂を迎え、きゅうきゅうと締め上げてくる。
さすがにこれにはギンも浅く笑い、嬉しそうに声をかけた。
「なんや・・・もう、二回目なん?・・・そしたら・・・僕もそろそろ・・・ええよね?」
溜まりに溜まった欲望の全てをルキアの中に放つべく、ギンはより一層の早さで激しく腰を打ち付ける。
「やっ!やぁ・・・!!らめ・・・らめぇ・・・!」
今達したばかりの敏感な身体に容赦なく打ち込まれ、ルキアは必死になってギンにしがみついた。
「はっ!・・・あっ!あっ・・・!うぁんっ!!!」
「ふっ・・・!・・・・っ!!!」
そしてギンがどくどくと白濁の欲望をルキアの中で解放し、ルキアはまたしてもイッてしまう。
「うぁ・・・あ・・やぁ・・・!まだ・・・出てるぅ・・・」
「・・・それはそうや。・・・十日分やもん。・・・あぁ。端の方から溢れてきよった。僕まで・・・濡れてしもたなぁ。」
ルキアは過敏になりすぎた身体を持て余すように泣き濡れ、
自分の中で激しく吐き出される熱い液がまだ止まらずに自分の中を満たすことを感じ、
怯えるようにギンに抱きついたままでいた。
ルキアの小さな蜜壷に納まりきれぬ精液が、ぐぷぐちゅと音をあげながら、
じわりじわり溢れ出しギンのあしの付け根や下腹辺りまで濡れていく。
我ながらずいぶん出したものだと感心し、放心状態のルキアに軽く口付けた。
「めちゃめちゃ気持ち良かったわ〜。ルキアちゃんも良かったか?」
ルキアは小さく頷くと、あとは荒い息遣いを繰り返すだけ。
これだけの短時間で三回も絶頂を味わったのだ。身体はもちろん心まで痺れきり、ルキアはぼんやりとギンを見上げた。
ギンは心底嬉しそうな顔で微笑み、もう一度丁寧にルキアの唇に口付ける。
「ルキアちゃんも良かったみたいやね?・・・そしたら、二回目始めよか?」
ルキアはギンの信じられない言葉に目を見開き、強張る身体で必死になってギンから離れようとした。
「やっ・・・今日は・・・無理。・・・もう、休ませて・・・くれ。」
「なに言うとんの?とりあえず一回して落ちつた事やし、これからやないの。
十日分、する言うたやん。甘えたこと言わんで、早よぉ後ろ向いてな。」
「!!!やぁ・・・!だ、だめだ・・・ギン!」
「だめでもだめやん。ほら、言うこと聞かんのやったら、鬼道使うで?」
「!!・・・鬼!外道!!」
情け容赦ないギンの仕打ちに、ルキアは本気で怯え、じりじりと後ずさる。
しかしギンは勝ち誇ったように、満面の笑みを浮かべてルキアに迫った。
「なんとでも言ってええよ。とにかく今夜は僕が寂しかった分、ルキアちゃんには思う存分相手してもらうしな。」
言うが早いがギンはルキアの身体をひっくり返し、お尻を突き出す格好にさせ、
自分の精液で白く汚れたそこへ、もう一度肉棒を押し挿れた。
「・・・・あぁぁ!!!」
背後から挿入される、正常位とは違う部分を擦られ、乱れた着物を更に乱し、ルキアは背筋にぞくぞくとした快楽が這い上がってくる。
長い長い夜は、まだ始ったばかりなのだ。
いいわけ
エロが書きたくなりました。しかもまだ、先月のギンルキ強化月間の影響で、ギンルキ熱も下がりきれてません。
本当はもっと陵辱ものを考えているのですが、そっちはまた長くなりそうなので、とりあえず?夫婦でエッチしてもらいました。
ギンとルキアが並んでいるだけでエロく思える私は病気です!(堂々)
2008.10.7
material by戦場に猫