※この作品は『銀紫のお茶会』のkokurikoさんとのコラボ作、表での『絶対家族!特別編』の裏版です。(『宝蔵』→『作品展示場』→『絶対家族特別編』)
本来であれば2012お正月公開予定だったのですが、私がどうしても書けない病(つまりスランプ)だったために今まで私の分が遅くなりました。
大大遅刻ではありますが、なんとか一気に書き上げました。どうかお楽しみ頂けますように・・・!(強祈)



「んっ・・・ふうぅ・・・・・んん・・ふっ・・・はぁ・・ん・・・」

押し倒された座布団上で飢えたギンに貪るように唇を吸われ、
息苦しさに眉をひそめながらルキアはギンの肩を掴み小さく呻く。

「あっ・・・んんっ・・・だめ、ギン・・・」

「だめて・・・なに?」

「あまりキスをするな・・・折角ひいた紅が・・とれてしまう。」

「んー?そうやね。キスも久しぶりやし正直まだし足りんけど、時間もないしな。
今はこれくらいで我慢しとくわ。

そしたら、早速・・・なぁ?」






『 裏版 絶対家族! 特別編 』





「・・・んっ!」

 

キスを制されたギンは仕方なくルキアの着物の裾へ手を伸ばすと、さっと捲ってとルキアの白い足を露わにし、
そのまま足に手を触れ、ひどくいやらしい手つきで丁寧に撫で擦った。

それに反応したルキアは頬を赤く蒸気させてピクンッ!と震え、ぞわぞわとこみ上がる喘ぎに唇を噛みなんとか耐えていた。

 

「う!・・うぅ・・ふっ・・・うん・・・」

「ちょこっと撫でとるだけやのに、随分気持ち良さそうやね。

紅がとれるやなんて、ほんまは早よぅ挿れて欲しゅうて言うたんやないの?」

「な、なんだと!?」

「しーっ。声大きいなぁ。気ぃつけんと、皆に気づかれてしまうよ。」

「卑怯者めが・・・!」

「そしたら折角の着物を乱さんようにするんわ、後ろからした方がええな。

ルキアちゃんは座布団に手と膝ついてくれる?」

「んんっ!ふ・・うっん・・・なんでもいいから、早く済ませろ!」

「まぁまぁそう急かさんといて。

久しぶりやし、ここもちゃんと可愛がってあげんとな。」

「ばっ!何を言っているんだ!・・・あ!」

 

昔から変わらぬ良い反応をしてくれるルキアが可愛らしく、いつまでもからかうことをやめられないギンは悪戯な笑みを浮かべて指示を出せば、
渋々ながらもこれ以上着物を乱され時間がかかるのを恐れたルキアは、指示通り座布団上に手をつき膝をつき動物のように四つん這いになった。

従順になったのをいいことに調子に乗っているギンは、着物の裾を摘まむと外側から順番に一枚一枚丁寧にめくり上げて背中に重ね、
ルキアは厚く覆われていた下着を履いていない下半身が足袋は履いたままなのに無様に剥きだされる恥ずかしさと心細さに、
睫毛まで震わせ目を閉じ耳まで赤く染め手をつけた座布団をきつく握り締めていた。

少しでも早くこの時間が過ぎるのを願うルキアとは裏腹に、ギンの方は一週間ぶりの夫婦水入らずの時を楽しむと同時に、
愛するが故ルキアをもっと辱めたい嗜虐心の疼きに、目の前に現れた滑々なルキアの秘部をじっくりと視姦しながら悦びに思わず舌なめずりをしていた。

 

「・・・あぁ、そうや。ルキアちゃんは知っとるかな?

こないに着物をめくって、後ろからする体位の呼び名なんやけど。」

「呼び名だと?そんなもの、私が知るはずなかろう!」

「そんなん言わんで聞いてやぁ。

これはな、昔から花街で旦那衆が贔屓の芸者と楽しむ時によう使っていた体位なんやて。
着物の裾を捲り上げて開いた形から【孔雀】とか呼ばれたんや。なかなか洒落とって気の利いた呼び名やと思わん?」

「そんな事はどうでもいい!するなら早く済ませ!いつまでこうさせておく気だ!!」

「とっておきの雑学やったのに。ルキアちゃんはせっかちやなぁ。」

 

恥ずかしい体位に羞恥に震えながら抑えた声で怒鳴るルキアが愛らしく、ギンは心底嬉しげに笑いながら目の前に晒された小尻を愛おしげに撫で回す。

 

「・・・・・んんっ!」

 

その手つきのいやらしさにルキアはぐっと息をつめるが、ギンの手は止まらない。

それどころか小尻から筋一本のわれめの両脇へと指を添えぐにーっと外側へと引っ張り広げれば、
ルキアの蜜壺の奥に蓄えられていた蜜がそこからつっーと溢れ内ももを伝い垂れ落ち、
溢れた蜜の勿体なさにギンはそこに口づけ舌で蜜を受け止め舐め掬った。

 

「ひゃあぁっ!?やっ!そ、そんなとこを広げるな!舐めるな!」

「そやかてここには今年もいーっぱいお世話になるんやし、新年のご挨拶してあげな可哀想やん。」

「あ!やだ!なにも今舐めなくても・・・あ!あぁ・・うんっ!?」

 

ぬるぅ・・・っ、ぬちゅ、ぺちゅ・・・ずずず!

 

「だ、めぇ・・・こんなの・・・あぁ・・も!・・・あ、あぁ!!」

「はぁ・・・ルキアちゃんの蜜は美味しいなぁ。蝶々やのうても欲しゅうなる・・・」

 

何も生えないなめらかなルキアの陰部を長い舌で舐め上げ、ひくひくと蠢く花びらのような肉襞を舌先でかき回す。
そうされるとルキアからは押し殺しきれない切ない喘ぎが上がり、膣から吐き出される愛液の量が一気に増し、
いくらギンが吸いこみ飲み下そうとも、途切れることなく濡れ溢れる。

 

その様はまさに、ギンが見立てたルキアの着物の柄に織り込まれた牡丹の蜜を吸う銀の蝶。

突き出したお尻に顔を押し付け、熱心に可憐なルキアの蜜を吸うギンの姿そのものであった。

 

じゅぞ、ず!ぞぞぞー!

 

「ん!んん!!ぎ・・・!あひっ!?やめ・・・おねが・・・あ!くふぅぅん!!」

 

強い快楽に負けたルキアは十分に自分の身体も支えきれなくなり、手をついた座布団に顔を擦りつけそうになるまで腕を折り曲げ、
反対に頭より高く上がった秘部を舐め回された身体はビクビクと痙攣し、高められた快楽が弾けあっけなく果ててしまった。

 

「・・・イってしもうたね。

こんくらいでイクなんて、ルキアちゃんも随分溜まっとったんやね。」

「た、頼むギン。今は・・・今はもうこれで、勘弁してくれ。

これから皆で、兄様の所に行くのだぞ・・・!」

 

元からから感じやすい性質とはいえ、これ程短時間にクンニだけでルキアがイクのは久々であり、
それは隣室に子供と友人がいるこの状況下に、密かにルキアも興奮し感度を高めているなによりの証拠にもなり、
それをわかっているギンは涙を滲ませ懇願するルキアに勝ち誇ったような笑顔を向けた。

 

「そんなん無理やわ。

可愛い奥様が感じておるのに、挿れもせんでやめてしもうたら旦那失格やろ?」

「こんな事を強要する方が余程旦那失格であろう!」

「そうはいうても、奥さんのここを悦ばすのは旦那の大事なお仕事やんか。」

 

ずにゅぅっ・・・!

 

「ひぃぅ・・・っ!?」

 

絶頂の極みに下肢から力が抜け落ち、ギンが腰を掴んでいなければ倒れてしまいそうになっているルキアの、
とろとろと蜜が垂れ流れる開いた膣へとギンは興奮に先端が濡れている膨張しきった肉棒をあてがうと、
いつものようにゆっくりと挿入を楽しむ余裕もなく、柔肉を割り裂き性急にルキアの中へと挿りこんだ。

挿れた瞬間から滑り締め付けてくる最高の蜜道の感触に、ギンの背筋にぞわぞわと快楽の震えがはしり口からは甘やかな溜息が漏れる。

 

「はぁ・・・吸い付いてくるみたいや。

気持ち良過ぎて・・・挿れただけで、もうイってしまいそうや。」

「あぅっ!うぅっ・・・ふぅ・・・・・くぅん・・・っ!」

「あぁ〜〜〜ほんまやったらここ開けて、感度のええおっぱい直に揉みまくって、乳首摘まんで、こりこり噛んであげたいんやけどなぁ・・・」

「あぁ・・・そ・・そんな・・・の・・ふぅ・・・んっ・・・!」

 

後ろからルキアの上に覆いかぶさり、ずんずんと腰を突き動かしながら耳元で卑猥な事を囁き、
さすがに乱すことが出来ないきっちりと合せた着物の上から、触れぬルキアの胸を思い未練がましく撫で回されれば、
ルキアは直に弄ばれていた時を感触もリアルに思い出し、直接愛撫してもらえぬ切なさに着物の下で乳首を固く尖らせ身悶えた。

 

「なに?想像だけで感じてしもうたん?

下がきゅぅっ!って締まったみたいやけど。」

「あっ・・・!ち、違っ・・・感じて・・なんて・・・うう!」

「あーなんや余計たまらん気持ちんなってきたな。

挨拶なんてやめにして、こん着物全部脱がしてしまいたいわ。ええやろ?」

「え!?い、いくらなんでもそれはだめだ!絶対にやめてくれ!!」

「なんて嘘。さすがにそれは、ルキアちゃんのこわーいお兄様に怒られてしまうしな。

それにしても、ルキアちゃんは素直やなぁ。緊張してもよう締まる。」

「た、たわけめが!大体貴様は・・・!?」

 

ギンにからかわれ怒ったルキアがもっとなにか言い募ろうとしたのだが、その時、突然隣室がわっと沸きあがる声が聞こえた。

 

『あーーー!恋次なにイカサマしとんねん!!そんなんして、子供相手に恥ずかしないんか!』

『なにーーーーー!今のどこがイカサマだってんだ!?てめぇこそよく見て・・・』

『ふ、二人ともちょっと落ち着いてくださいよ!あぁほら山田七席もなんとか言って・・・』

『え?ぼ、僕ですか?僕にはどうにも・・・あぁ!ゆなちゃん危ない!!』

『みんなーがんばれ、がんばれ〜♪』

 

「!?」

「あ〜?なんや?隣がやけに賑わっとんなぁ。」

 

ギンでさえも視線をそちらへ向け、ルキアは驚きに身を縮め緊張にギュッと身を固くすれば、身体だけでなく秘所もぎゅうぅっとギンを締めつける。

最中に聞こえてきた子供や友人の声にルキアはひどくうろたえ焦燥するが、ギンの腰の動きは止まらず、それどころか徐々にスピードを増していった。

 

「ギン!だめだ!やめろ!本当にこれ以上こんな・・・あ!」

「そーやね。早よぅ済まさんと僕らがおらんこと気づかれてしまいそうや。少し急ごうか?」

「ち、違う!だからもうやめようと・・・あぁ!ん!ふぅ・・・!!」

 

隣室の人の気配や着物の乱れや声を出し気づかれてしまう事を恐れた緊張の相乗効果で挿入された肉棒をよく締め付け、
突かれ高められた感度はすぐに沸点を飛び超え、ルキアは二度目の強い絶頂の波がすぐにも到来することを感じとり、
その苦しさと切なさに全身を突っ張り手をついた座布団をきつく握り締めその時に備えた。

 

「はぁ・・・はっ・・あんまりルキアちゃんが締めるもんやから・・んっ!

・・僕もう我慢できん。残念やけど、もう・・・はあぁ・・・」

「あ!あ!あ!ギン・・・あ!な、中は、だめ・・・!

中には絶対・・だめ、だ!うう・・・んっ!!」

「そんなんあかんよ。僕んは全部、ルキアちゃんのもんやから・・・」

「やぁ!そんな・・・!あ!だめ・・・!本当に、だめなのにぃ・・・!!」

 

整えた髪型の乱れも声にも気遣いながらもルキアがふるふると顔を振り強く中出しを拒んでみせるが、ギンはこれを良しとせず、
ルキアの上から上半身を起こしルキアの腰をしっかり掴み直すと、高まった欲望の放出にむけ更に早く深く腰を打ちつけルキアの蜜壺を激しく貫く。

 

「はぁ・・はっ、イク・・・!イクよ・・ルキアちゃ・・・・・んんっ!!」

「あぁ!は!だ、だめ!だめだめだめ・・・あ!うあああ・・・・・!」

 

びくっ!・・びゅる!びゅー!びゅくくくっ・・・!

 

「あ・・あぁ・・・出て、る・・・だめなのに・・・

中、いっぱいに・・・出されて・・・うぁ・・・っ!」

「んんっ!・・・・ん・・・あ・・はっ・・・まだ、出とるよ・・・

締め付けきつぅて、搾り取られてしまいそうや・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

最後の一滴まで全てを吐き出さそうと、ギンは射精しながらゆるゆると腰を振り放出を続ける。

やがて出し尽くし満足したギンが肉棒を抜きルキアの腰から手を放すと、支えを失ったルキアの身体は横向きにゆっくりと沈み、
背中の上に丁寧に捲り重ねられた美しい着物の裾が畳の上にばらりと広がり、それは奇しくも色鮮やかな羽を広げた【孔雀】の姿によく似ているように見えた。

 

美しい羽を広げ、激しい肉欲の極みに身体は痙攣し続け意識は酩酊しており、秘所から出された精液と自分の愛液をだらだらと垂れ流す淫猥な孔雀の姿に、
事後までもギンの目を楽しませてくれるルキアに感嘆し満足していた。

 

本音を言えばこんなにも色香に匂い立つ美味しそうなルキアを、普段であれば夜のお注射5本は固いところをたった一回で済ませるのは実に名残惜しくはあったが、
そこは貴族である朽木家の姫を娶った男の大事な務めと心得てもいた。

まぁ後はどうしても我慢できなくなれば、たとえ禁止されている朽木邸でもこのように強引にでも事に運べばいいだけなのだし、
とりあえず今だけはここらで引くべきであろうとも考えていたのだが。

 

愛液でべたべたになった肉棒を綺麗に拭い収め、次に寝転んだまま動けぬルキアの秘所を拭き清めると、
ルキアに手を貸し元気に引っ張り起こすが、ルキアはまだ満足に動けぬようで、乱れた着物の裾からはみ出た足を隠しもせず呆然と俯いている。

 

「あぁー・・・めっちゃ気持ち良かったー。

無事姫はじめも済ませたんやし、後は元気にお義兄さまんとこご挨拶に行こうか!」

「・・・・・」

「ん?どうしたんルキアちゃん?もう一回したいん?」

「・・・・き、き・・き、き、き・・・」

「き?なにキス?なんややっぱり、したりないんやんか〜!

可愛ええなぁルキアちゃん!もちろんええよ!そしたら、ちゅ〜〜〜!」

 

あまりに反応がないルキアを覗き込み、聞こえてきた呻きにギンは相互を崩し唇を寄せた途端、

 

「き・・・着物が汚れるから、中はだめだと言ったであろうが!!!」

 

ずぱっちーーーん!

 

「い゛ぃたぁっ!?」

 

鋭い叫びと共にルキアはキッとギンを睨み付け、せめてもの報復にとありったけの念をこめると、無防備に晒されたギンの左の頬を力いっぱいひっぱたいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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裏 top

※kokurikoさんが拙宅の『絶対家族』で表のようなお話を考えて下さったのが今回の企画の始まりでした。
当時まだkokurikoさんは裏ものを書かれていなかったので、裏は私が書きますからそのお話書いてくれませんか!?と気軽な調子でこちらからお願いしたくせに、
初夢お正月企画からきっちり三ヵ月遅れ。kokurikoさんは随分前に上げてくださっていたのに、不甲斐ない有様で誠に申し訳ございませんでした(深謝)
その分、kokurikoさんからのお題『着物の柄同様に蜜啜るギン』と『体位・孔雀』をきっちり盛り込めたと思います。
またkokurikoさんよりの名言『夜のお注射5本』は、気に入った私が勝手に盛り込ませて頂きました。事後報告ですが何卒ご了承ください^^
しかし今回お題に頂いた『孔雀』を私は知らず、ネット検索したところ本文での説明文を見つけ、ほっほー!と感心してしまいました。
言うなれば着物用体位みたいなもんですよね?捲られた着物の裾を孔雀の広げた羽に例えるなんて、なかなか粋じゃございませんか!

『流れる着物の裾 の絢爛な柄,薄紅と浅葱色の波模様の襦袢,真紅の腰巻がの幾重にも重なりあった色味が,
まるで平安時代の貴族の姫がさり気なく殿方を誘う ために御簾や牛車の隙間から垣間見させた十二単を彷彿させました…』
と秀麗なる表現力は、もちろんkokurikoさんからのお言葉です。

倒れたルキアの着物が孔雀の羽のごとく広がる様を私的にも本当は↑このように表現したかったのですが、知識・表現力と乏しいものであんなものに…
書く人によってこんなにも差があるものだと実感出来た今回の企画。せめてエロ描写だけは見劣りせぬよう今後も頑張っていきたい。
ちなみにkokurikoさんの為にギンの喘ぎを多めにしました。これがお詫びであり賄賂となります。
最後に素敵作品を書いて下さった上に、こちらの大遅刻をお待ちくださったkokurikoさん。本当に本当にありがとうございました!!!
2012.3.31

material by 薫風館

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