『 Trick or Treat 2010 』 ( 菓子 ・ ギン編 )

※ギンがお化けの仮装するなら吸血鬼以外思いつかなかった。

「干し柿くれな悪戯したる〜♪」
「!い・・・市丸隊長?なんですか?その格好は?」
「遅れとるなールキアちゃん。今日は西洋のお盆にあたる日でな、こうしてお化けの格好で家々をねりあるくんやって。
そやから僕は美女の血を吸う吸血鬼になったんよーこのマントなんか、僕によう似合うやろ?」
「西洋のお盆・・・市丸隊長。もしかしてそれは、ハロウィンのことでしょうか?」
「はろうぃん?あぁ!確かそんな言うてたな。なんやルキアちゃん僕よりよう知っとるやん。
そしたらわかっとるよね?干し柿くれな悪戯したるー!」
「そこは干し柿ではなく、菓子だったと記憶しておりますが・・・」
「僕にとってのお菓子は干し柿やもの。早よ干し柿出したって。そうやないと・・・・・(ニヤリ)」
「ふっふっふ・・・市丸隊長は、私が干し柿をお持ちでないと思ってらっしゃるのですね。
ならば・・・これを見てください!」
「!!な、なんやて・・・!?」
「私が干し柿を持っていて驚きましたか?これは先ほど魔女の格好をされていた松本殿に頂いたのです。
なにやら市丸隊長が企んでいるようですので、お守り代わりに・・・と。」
「なんやて!あいつ、余計なことしよって・・・・・」
「さぁでは市丸隊長!ご所望の干し柿です。どうぞ受け取って下さい。(ニコニコニコ)」
「・・・あぁ。そしたら、おおきに。」

ぱく むしゃむしゃ ごっくん

「さて!それではこれでお気が済みましたか?ならば私はこれで失礼致しま・・・」
ぐいーっ
「!?ま、まだなにかっ?・・・・・なんですか、この手は?」

「お代わり。」
「はっ?」
「干し柿、お代わり。」
「はぁっ??」

「なんやルキアちゃん。干し柿、もう持っとらんの?」
「・・・もう、ありませんが。」
「なーんや。それやったら仕様がないなぁ。そしたらやっぱり『悪戯』せないかんよー」
「!!?ちょちょっとお待ち下さい!私は先ほど干し柿を差し上げたではないですか!?」
「うん。ちゃーんと一個もろうたよ。でもお代わりは持っとらんのやろ?
お化けが満足せんのやから、やっぱり『悪戯』させてもらわんとー」
「な、な、な・・・!なんだその道理は!?
そのような言い分では絶対貴様の思うようにしかならぬではないか!この卑怯者めがっ!!」
「いややなールキアちゃん。僕は『卑怯』やのーて『知将』なんよ?あ、こらうまいこと言うてもうたかなー?」
「全然うまくなどないっ!!!」
「ほらほらーそうやいやい言わんと、早よこの衣装に着替えておいでー」
「なんだ・・・この、奇妙な衣装は!?」
「可愛えやろー。これ着たらな、ピンクの小悪魔ちゃんになれるらしいんよ。ルキアちゃんにぴったりやー♪」
「なにがぴったりなものか!
とにかく!私が貴様に悪戯されるいわれも、このようなものを着らねばならぬ理由はない!早くそこをどいてもらおう!!」
「ぜぇーったいに嫌や。これ着てくれるまでどこにも逃がさん。
・・・あんまり強情はるようやったら、僕が無理にでも着替えさせてあげたってええんよ・・・?」
「・・・・・っ!」
「観念してそれに着替えといで。そしたら僕と、はろうぃんぱーてぃーに一緒に行こ。
しかし、現世ではおもろい行事がようあって僕楽しいなー。次のクリスマスも期待しとってええよ。な?ルキアちゃん。」


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※たとえギンからの無茶ぶりを一旦退けても、彼ならルキアに『悪戯』するのをどうあっても諦めないだろう・・・の思いを込めたSS。
 どうも私はギンが現世イベントを逆手にとって、ルキアにちょっかいをだすパターンが好きみたい☆
 今後も何かしら策を練り、ギンの猛アタックにルキアを困らせていきたいと思います。お楽しみに!←(嘘
 2010.11.2←! ※うっかり10/31UPしそこねたが来年まで温めるまでもないハロネタだったゆえ強行UPした結果
 

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