本日最後の数学の授業中、戻ってきたプリントを握り締め、ルキアは席に着いたまま深い深い溜息をつく。

追い討ちをかけるように、無情な数学教師の声が聞こえてきた。

「それじゃあ、今回赤点だったものは明日までにノートを提出するように!」

その言葉に数人の生徒から叫び声があがり、ルキアは耐え切れず机に突っ伏し、その様子を一護は横目で眺める。

(こりゃ、間違いなく赤点だな。)

「・・・一護。」

一護の視線を感じたのか机に顔を伏せたままの状態で、ルキアは押しつぶした声を出す。

「なんだ?」

「頼む。教えてくれ・・・」

ルキアにしては切羽詰った神妙な声に、断ることもできず一護は大袈裟に溜息をつきながら言った。

「・・・しょーがねーなー。」

(面倒くせぇ。)

授業が終わると一護は突然仰せつかった任務に内心舌打ちしながら、放課後予定していた啓吾達との約束をキャンセルすべく席を立った。





『 只今 勉強中 』



一護は机に片腕で頬杖をついたまま、もう片方の手でノートを大儀そうに指し示す。

「―――ほら、そこ違ってんぞ。」

「うん?どこだ?」

「だから、そこの・・・」


目の前ではルキアが必死な表情でノートを凝視し、一護の説明を聞いていた。


教室には二人しか残っておらず、空は茜色に染まり、呑気なカラスの声が響いてくる。

冬の日暮れは早く訪れ、二人だけの教室はやけに寒々としていた。

家では妹やコンに邪魔され、集中して勉強が出来ない。

図書室は暖房もしっかりしていて、とても快適なのだが、シンと静まり返った空間は指導を伴う勉強の場には向かず、
仕方なく暖房の切られた薄ら寒い教室で二人は真剣にプリントに取り組んでいた。

ルキアは慣れない記号に四苦八苦しながらも、なんとか一護の説明で少しずつ問題を解き進めている。

もともと頭は悪くなく、現国や古文に至っては啓吾や水色を凌ぐ成績のルキアであったが、
やはり馴染みのない数学や英語等は壊滅的で、一護のノートを頼りに赤点ぎりぎりで頑張っている状態だった。

今回のプリントは抜き打ちであったため、誤魔化しが効かずばっちり赤点を取ってしまった。


「―――んじゃ、この公式をあてはめて、この問題を解いてみろ。」

「う、うむ。これを使うのだな?」

ルキアは素直に一護の言葉に頷き、出された問題に果敢に挑む。

ルキアが問題を解くまでのしばしの休息。一護は普段じっくりと観察することも出来ないルキアの顔をまじまじと眺めてみる。

ルキアは真剣な表情でノートにペンをはしらせている。


(あ、やっぱこいつ睫毛なげぇな。)


大きな瞳を伏せがちにしていると、睫毛が影を落とす程に長く縁取っている。

寒い外気温のせいか、真っ白な肌は青白く映え、黙っていると完璧な人形のようにさえ見えてくる。

なのに小さな唇だけは果物のように赤く熟れ、その色彩のアンバランスさに一護の心臓はドクリとなった。


(・・・なんか。やべぇ。)

意識し始めると一護の思考はどんどんそちらの方へと暴走していく。


誰も居ない教室で二人きり。

目の前には可愛いルキア。


(これって、・・・チャンスだろ?)

一護の思考はもはや止まらず、異常なスピードを上げていく。


ここのところ妹やコンがうるさく、最近ご無沙汰だったのも手伝って一護は熱をあげていき、
これも一週間もさせてくれないルキアが悪い。と一護は胸の中だけで言い訳をする。

それに、時間外指導料ももらわなくては割に合わない。

一護の気持ちは完全に決まり、軽く上ずった声で愛しい恋人の名を呼んだ。

「・・・ルキア。」

「・・・なんだ?」

しかし恋人は、難問に取り組んだまま顔も上げずに素っ気ない返事をしてくるだけ。


一護は片手でルキアの顎を軽く掴むと、軽く力をこめ上向かせた。

一瞬驚き訝しげな瞳をしたルキアと目が合ったが、一護は構わず唇を重ねる。

この甘く柔らかな果実に触れられるのは自分だけ。

優越と快楽に一護の心はすでに蕩け始めていた。


「!!・・・な、なにをしている!」

突然の出来事に、ルキアは反射的に一護の手を払い落とし、椅子に座ったまま身を引いた。

「・・・教えてやってんだ。これぐらい当然だろ?」


一護はルキアの態度にカチンとし、やや憮然と言いながら、なおもルキアに近づいた。


「こ、こら!ここをどこだと思っている?!が、学校でこんな・・・!」

「うるせぇよ。てめーが騒がなきゃ問題ないんだ。」

本当は軽いキスだけで済まそうと思っていたのに、反抗的なルキアの態度が気に入らず、一護はムキになってルキアに詰め寄る。


「ば、莫迦もの!こんな・・・や!・・・んっ!!」

既に立ち上がりルキアを腕の中に閉じ込めた一護は、今度は強く唇を合わせ舌を割り入れ口中に侵入した。

「!!・・・んんっ!・・ふっ!・・・あっ・・・やっ!!!」


ルキアは舌同士が摺り合い生まれる胸が疼くような感覚に、流されそうになりながらもなんとか抵抗を試みる。

固く拘束している一護の肩を両腕で押し返そうとするが全く動かず、次に胸を力一杯叩いてみたがやはり一護は動じない。

そうしている間にも一護の舌から与えられる快楽に、ルキアの腕から力が抜けていく。

なのにルキアは抵抗し続け、唇を離した一護が不機嫌そうにルキアを見下ろす。


「いい加減、観念しろよ。」

「ば・・莫迦者が!・・・か、観念するのは・・・貴様・・・の、方だ・・・」

激しい口付けに息も絶え絶えになりながら、甘く潤んだ瞳をしかめて一護の腕の中ルキアは身をよじる。


「・・・ふーん。まだ、抵抗するのんだな?」

ルキアを押さえつけたまま一護は素早く制服の上着を引き抜き、
近くの机の上に無造作に投げ落とし、上着がなくなることで、ブラウス一枚になったルキアの体温を近く感じ、
一護も上着の前を全開にしてから改めてその細くしなやかな肢体を抱き締め直す。


「あ、あたりまえだ!この・・不埒者!!い、いつ・・・人が来るのか・・・わからんだろう?!」

「だから、抵抗なんかしないで、早くしちまえばいいだけだろ?」

「な!!き、貴様・・・!やっ!!」

後ろから抱きついたまま、一護の指はルキアのブラウスのボタンを外し始めていた。

大きく開いた胸元を冷えた空気が撫で上げ、その感触にルキアはぶるっと身体を震わせる。


「・・・なんだよ。ずいぶんイヤラシイ下着、着けてるな。」

完全に開いた胸には総レースの真っ黒なブラジャーを、一護は軽く撫でてみた。


「ち、違う!これは・・・!!」

ルキアは真っ赤な顔で口ごもり、一護は物珍しく無遠慮に眺める。

「黒って、俺、初めて見たけど。」

「こ、これは浦原が・・・!」


そう言いかけ、ルキアは自分の失態にはっと気付き口を噤むがもう遅い。

からかうような口調だった一護の様子は一変し、押し殺した声でルキアの耳元で囁きかける。


「は?なに?浦原って?」

「・・・」


唇を噛み答えることが出来ずにためらうルキアの様子に、一護は嫉妬に一気に燃えた。


「なにお前。浦原さんとやってんの?だから俺としなくなったのか?」

「な!何を言っておる!!たわけが!!貴様以外の者と、こんなことはせん!!!」


一護の挑発にルキアは気色ばみ、大声で怒鳴りつけた。

しかし一護の口調は冷徹なままで、ルキアを拘束したままなおも耳元で語りかけた。


「んじゃ、なに?」

「こ、これは・・・」


すぐにルキアは恥ずかしげに俯き、口の中で何か言い訳をする。

一護は無言のままその黒いブラジャーを片手で押し上げ、小ぶりな胸を外気に晒した。


「やっ・・・!」

「これは、なんなんだ?」


一護の指は押し上げたブラジャーを摘み、それから剥き出しにされた胸の頂を摘む。

くりくりとしごいてやると、頂は素直に反応し、快楽を示して固くそそり立つ。

「やぁ・・・やめ!いち・・・ご。だめ・・・!」

「言えば、やめてやるよ。」

本当は全く止める気のない一護は、意地悪く嘘を囁く。


ルキアは学校の教室で行われる、信じられないような破廉恥な行為に背徳感で痺れながら、声を震わせなんとか言葉を紡ぎ合わせた。


「こ、これは・・・ふっ!う、浦原が、ウ、ウルルに・・・買って・・・あぁっ!・・・きたものなんだ・やぁ!」

片手のみで弄ばれていたものが、いつの間にか両手で胸を撫で上げられ、言葉の隙間に高い啼き声があがる。

「ふーん?それで?」

「そ、それで・・・ひっ!・・・それを、テッサイが・・・んんっ!・・・こんなデ、デザインのものは、
早過ぎるからと言って・・・んっ、んっ・・!だ、だから浦原は・・・わ、わたしに、くれ・・・て・・・あぁぁぁっ!!!」


一護は最後まで聞くと、無言のまま両胸の頂きを同時に掴みグリグリと激しくしごき、耐え切れずルキアは激しく叫びを上げた。

ルキアは羞恥心と快楽で感情が渦巻き、固く閉じた瞳の端から一筋の涙が跡を残す。


(嘘だ。)


一護はルキアを嬲りながら、怒りに滾った腹の中で冷静に思う。

いくらルキアが小柄とはいえ、ウルルは更に一回り以上小さい。

ウルルのサイズで買ったものが、ルキアにぴったりと合うはずもない。

ルキアの義骸を作った浦原が、そんな間違いを犯すことこそおかしいではないか。

浦原はそう言い訳を用意しておいて、まんまとルキアにこのイヤラシイ下着を着用させることに成功したのだ。


一護は怒りと共に深く溜息を吐く。

可愛らしくも迂闊で無警戒な恋人を持つと、割に合わない気苦労が耐えない。


「・・・お前には、身体でわからせるしかないないんだな?」

「え?え?な、なんだ?一護?そ、そのような目をして・・・?」

やけに低い声で物騒な事を言われ、ルキアは顔を後ろに向けると、一護の鬼気迫る目を間近で受け止め怯え瞳を見開いた。


「さすがに学校で、最後まではマズイと思ったんだけど・・・」

「い!一護!!」


一護は黒い嫉妬に滾ったまま勢いにまかせルキアのブラウスを片腕だけ引き抜き、
小さな背中を露わにすると、そのまま真っ白でキメ細かい肌に舌を這わせた。

「ひっ!あ、あぁん!!」

ルキアはその感触に翻弄され、いつもの通りしどけない喘ぎ声をあげるしかない。

背後から一護に背中を舐められ、片手は胸を撫で上げられ、もう片方は細い内モモを撫で擦られ、
ルキアはもう自力で立っていることも叶わず、さっきまで真面目に取り組んでいたノートやプリントが散乱している机にしがみつき、
ひたすら甘い嬌声を押し殺しながらあげている。


「・・・ルキア。すっげぇ濡れてんの、わかるか?」

「あ・・・!や、やぁ・・・ち、違う!!違う!!!」

「なに違うって?・・・まるで漏らしたみたいだなぁ?」

「!!・・・っく!」


ブラとお揃いの黒い下着はもはや濡そぼる布切れとなり、吸収し切れなかった快楽の蜜に溢れ、今にも滴れそうになっている。

しかも一筋の愛液が、ゆっくりと内太ももに伝い落ちていく。

いつもと違う異様な状況、嫉妬に狂った一護の激しい揶揄と愛撫。

全てがルキアの悦楽を高め、言葉では否定しても身体は正直に快楽に溺れた蜜を吐き出す。

一護の両手はルキアの下肢に集まり、濡れた布の周りを意地悪くなぞりながらいやらしく焦らし始めた。


「い、い・・ち・・ご。や・・・こ、こんなの・・やぁ・・・!!」

切なく疼く中心地をわざと避けられ、追い詰められた声でルキアは一護に懇願する。


「なに?嫌なのか?・・・そうか、んじゃ、勿体無いけど、やめてやるよ。」

「え・・・?」


まずはずっと固く拘束していた両腕が離れ、次にルキアを包んでいた身体が離れた。

暑いまでに密着していた全てが取り去られ、ルキアは寒さと体中を巡る切ない痺れに泣きそうになる。


「おい、もういいぞ。早く服、着ろよ。帰ろうぜ。」

「い、一護・・・」


一護はもうルキアから背を向け、帰り支度を始めていた。

それは一護の下肢で息づく分身の膨張を隠し、ルキアを更に追い詰める罠だった。

「一護・・・こんな・・こんな状態じゃ・・・帰れない。」

ブラウスを片腕だけで引っ掛けたまま、ひどく乱れた状態でルキアは震える身体を起こし、涙に震え一護を誘う。


「んだよ。嫌なんだろ?学校の教室だもんな。ま、機会があったら、続きしてやるよ。」

「!だ、だめだ!!一護!今・・・今じゃなきゃだめだ!!!」


罠にかかった哀れな子ウサギは、自らをおとしめる言葉を叫ばせられた。

一護はニヤリと笑い、それからゆっくりと顔だけルキアの方へ向ける。

ルキアの見たことないそそる乱れた状態に、むしゃぶりつきたい衝動を必死で押さえ、更に一護は言い募った。


「じゃあルキア。もう浦原さんのところに一人で行くのはやめろ。用事があったら俺が付いていってやるから。」

「わ、わかった。もう、絶対に一人で行ったりはしない。だから・・・!!」


ルキアは切なく疼く身体を支えきれず、再び机に上半身を預けた。

一護も再びルキアの後ろへと回り込み、短いスカートから覗く黒い下着を引き落とす。

ぐしゅ。と水を多分に含んだ重い音をさせ、黒い下着は床に落ちた。

熱気の集まる蜜壷は、冷気に晒され湯気を出すのではないかと思う程熱くなっている。

一護は無造作に中指をその中に突っ込むと、何の抵抗もなく指はルキアの中に納まっていった。

「!ふっ・・・あぁ・・っ!!」

待ちわびた感触に、全身にぞくぞくと痺れが這い上がり、ルキアは満足げに声をあげた。


指を何度か出し入れすると、それに合わせてルキアは啼き、上半身を乗せた机が共鳴しカタカタと揺れた。

一護は指を律動させながら、やはり教室での情事、乱れきったルキアの後姿に今まで感じたことのない興奮を覚えていた。

この姿はヤバい。

服をここまで乱しながらも半分着ている為か、全裸よりよっぽどエロ過ぎて、ヤバい。


ルキアは快楽に身体を小刻みに震えさせながら、膝をがくがくさせつつ机に必死になってしがみついており、
その震える背中は半分だけ露出され、黒いブラははずされないままフックを留めた状態で白い肌に黒い線が横切っている。

スカートをたくし上げられ、下着を脱がされ丸見えになった妖しいピンク色に滑った肉襞の秘部は、
既にどうしようもないほど蜜を滴らせて一護の指を濡れ染め頬張りつつ内モモを伝い濡らし、
ルキアは無意識のうちに出し入れされる指使いに合わせて腰を揺らして、もっともっとと一護を誘いヒクヒクと物欲しげに蠢いている。

すでに一護も限界までに張り詰めており、急いで指を引き抜くともはや一刻の猶予もなくズボンのジッパーを引きおろし、硬い分身をルキアにあてがった。

するとルキアの身体がビクリと跳ね、期待と興奮にいやおうなしに胸が高鳴る。


「もっと足、広げろ。」

普段の一護では考えられない乱暴な命令口調。

それでもルキアは待ち焦がれた瞬間を思い、従順に足を開く。


「んんっーーーーーはっ・・・あぁんっ!!!!」

挿入された瞬間にルキアの背中を快楽がぞくぞくと這い上がり、それだけでルキアは軽く達してしまった。


「・・・っつ!」

足が広げられると、一護は言葉もなく一気に挿入し、熱い蜜が溢れる中心地に納まると、
一旦動きを止めてぬらぬらと締めつけてくる中の感触を楽しみ、それから突然激しく動き出した。

激しい快楽にとうとう膝から力が抜けたルキアの小さく白いお尻を持ち上げ気味に強く掴んで、一護は獣のごとく無我夢中で腰を打ち込む。

するとパンパンとやけに高くいい音が響き、ルキアは恥ずかしさと強烈な悦楽に意識さえも飛び去りそうで強く机にしがみついた。

「はっ!あっ!あっ!やっ!あ、あぁんっ!!あ・・・やだ!・・・やぁ・・こんな・・・やだぁ・!」






一護の動きと共に結合部から卑猥な水音、ルキアはしどけなく喘ぎ、そのルキアを支える机もガタガタと悲鳴をあげた。

ルキアは机の上に散らばる勉強道具を前になぜこんな事になっているのか考え、その非日常性に更なる興奮を得る。


普段ルキアは恥ずかしがって、なかなか許してもらえぬ体位のひとつがバックである。

獣のような体位。通常正常位では得られぬ深い深い結合感。

ルキアの最奥をずんずんとえぐり、激しく叩く感触は苦しいまでの快楽を生む。

極度の興奮状態になった一護は情け容赦なく腰を振り打ち付けたが、ルキアは全て受け入れ激しい快楽に泣きながら嬌声をあげる。

静かな教室は揺れる机の音とルキアの嬌声と一護の荒い息遣い。そして二人の結合部のぶつかり合う音と、粘着質な水音で一杯になっている。

やがて蜜壷はぎゅうぎゅうと収縮を始め、ルキアの身体は二度目の快楽の極みを示し始めた。


「うぁっ!・・・やべ・・おま・・・締めすぎだって!」

「ふっ!・・・うくっ・・・やっ・・・し、しらん!そ、そんな・・・はぁっ・・・!」


感じ過ぎたルキアのそこは、度重なる無礼のお返しとばかりに一護を容赦なく締め付けた。

予定より大分早い絶頂の到来に焦った一護は、一旦動きを止め呼吸を整える。

そして上半身を倒し、ルキアの顔を向けさせると深い口付けを交わす。

くちゅ、ぴちゅ・・・

絡めた舌によって、今度は唇から水音が響く。



ルキアは朦朧とする意識の中、ぼんやりと考える。

いやらしい。信じられない位。想像できない位、いやらしくて仕方がない。

なのに、何故こんなにも気持ちが良いのか。

一護から与えられる全てが気持ちよく、いやらしいと思っていながら行為をやめることが出来ない。


それからあぁそうか。とルキアは勝手に納得する。

愛しているのだ。この人間の少年を。

私は死神でありながら、この少年をなによりも愛してしまった。

だから少年から与えられるものは全て、それは揶揄でも嬲りであっても、
深い愛情があってのことに私の心も身体も蕩けさせられ、分別がつかなくなってしまったのだ。

一護の唇が遠のき、解放された唇でルキアは惚けたように呟いた。

「一護・・・愛しているよ。お前の全てを。私は、愛している・・・」

普段聞けない本当に甘い言葉に驚き一護は軽く目を見張ったが、それがルキアの本心であるとすぐに感じることができ、一護はふっと微笑んだ。

「俺もすっげー愛してる。・・・だから、他の男から貰った下着なんか着けてんじゃねーぞ。ムカつくだろ。」

「・・・あぁ、わかった。もう、着けない・・・」


ルキアの返答に満足した一護は、もう一度軽く唇を吸い、それから高み目指して深く深く貫き始める。

激しい激しい最後の攻撃に、ルキアは好きなように身体を揺さぶられ、それでも恍惚と一護を求めた。

「あっ!あっ!あっ!・・・好き、一護!・・・好きぃ・・・!!」

「俺も・・だ・・・ルキア!!」


恋人達は甘い言葉を叫びながら同時に絶頂を迎えると、一護は全てをルキアの中に吐き出し果てた。

 

 

 

もうすっかり暗くなった校庭を、二人は手をつないだまま横切った。

「・・・寒くねぇか?」

「いや。平気だ。」

ルキアは白い息を吐きながら、真っ赤なマフラーに顔を埋めている。

「いや・・・スカートの中が。」


一護の言葉にルキアは真っ赤な顔で思わずコートの上からスカート部分を押さえつける。

激しい情交の後、ぐちゃぐちゃに濡れた下着を使うことが出来ず、ルキアは今下着を履いていない状態だった。、


「!!きっ!貴様とゆーやつは・・・!!!!!」

ルキアは繋いでいた手を振りほどき、怒りに腕を振り上げ本気で一護の背中を力一杯叩く。

「ってぇ!・・・なんだよ!気ぃ使ってやったのに。」

「誰のせいだと思っている?!本当の気遣いとは、そんな事を言わないことだ!莫迦者め!!」

ルキアは怒り、一護の前をずんずんと歩く。


一護はそんな恋人の小さな後姿をしまらない笑顔で見守った。

(あー・・・やっぱ可愛いよな。こいつって。)

我ながらだらしない思考回路だが、仕方がない。

ルキアが愛しくて愛しくて、そんな風に一護の世界は回っている。


小さな歩幅を必死で広げ、ムキになって前を歩くルキアに追いつくべく一護は少しだけ歩幅を広げた。

「待てって。お前今転んだら、大事なところ全開だぞ。」

「〜〜〜だから!そーゆーことを言うなと言っているんだ!!!」

恋人達はいつも通り騒がしく言い合いながら、二人仲良くバス亭を目指す。


結局課題は終わらなかった。

だったらコンを遊子に預けて、今夜も『臨時講習』してやろうと一護は秘かに企んでいる。


早々と暗くなる冬空に一番星が輝き、二人を優しく見守っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏 top

いいわけ

 これは「バガモヨ」サイト様に書かれていた、エロ絵に触発され、 ものすごい情熱をこめて書き上げた作品です!
 すいませんけど自画自賛で、結構満足出来た内容だったと思います!
 服着たままとか学校とか、しかも無理矢理系で、もうエロシチュ揃い踏みで、しばらく裏書いていない私の絶好の捌け口にさせて頂きました!
 ただし、またしても火付け役に浦原を投入してしまいました。私はどこまで彼に頼ればいいのでしょうか・・・(ちょっとガッカリ)

 
 ゴロさんはとてもとても良い方で、私の暴走にも優しく対応して頂き、
 絵の持ち帰りと貼り付けを快く承諾して下さいました!本当にありがとうございます!!!(土下座)

 そして更に、もっと鬼畜でもOKを貰ってますので、今後鬼畜一護を書くのが目標です!(笑)
 やー、一応ゴロさんの絵の可愛らしさもあるから、あんまり鬼畜はダメかと思ってたんですが・・・妄想陵辱はいやらしくて萌えますよね?!

 今後もゴロさんの素敵絵に勝手に小説を書いてしまうかもしれませんが、
 ゴロさん。ゴロさんファンの方々。私の暴走と暴挙をどうぞお許し下さいませ・・・!

 2008.8.15

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