授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、本日の授業が終わる。

「―――――起立。礼。」

日直の号令に、教室から去って行く教師。
本日のお勤めをつつがなく終えた生徒達の安堵とざわめきが始まるよりも早く、
黒崎一護はすぐに鞄を掴み立ち、隣の席の朽木ルキアに声をかけた。

「おまっ・・・なにモタモタしてんだ!急げ!バスに遅れるだろ!?」

「ま、待て一護!今日は、荷物が多いのだ・・・・・!」

急かす一護の声にルキアは眉をしかめて返答するが、その手元はもたつきうまく教科書類が鞄に入りきらない。
これに一護はいつものように無言のうちにルキアを押しのけ、変わりに手早く荷物を鞄に納め、
それも自分で持ち足早に扉へと歩き出す。






『 暴走青春超特急 』





その苛つきに急いた一護の背中に、啓吾が恐る恐るといった風情で声をかけた。

「い、一護〜?今日も、もう帰るのかよ〜」

「・・・・・悪いな、啓吾。今日は、急ぐんだ。」

「じゃあね一護!朽木さんも。ばいばーい♪」

「小島君・・・・・・ごきげんよう。」

最近付き合いの悪い一護にひどく寂しげな啓吾であったが、すげなく教室から飛び出た一護の代わりにルキアは律儀にも水色の方へと振り返り、
スカートの端を摘み挨拶を返してから一護の後を追い急ぎ出て行く。
それを残念そうに見送っていた啓吾は、側にいる水色に不服そうにぶつぶつと不平を洩らす。

「なんだよ一護。
前からだけど、最近一段と付き合い悪くなったなー。しかも、なんで朽木さんまで一緒に・・・」

「まぁまぁ仕方ないよ。一護だって健全な男なんだし、今が一番楽しい時期なんじゃないかな?」

「へ?なにそれ?楽しい時期???」

「なんだ?気づいてなかったの啓吾。
だったら黙っててあげなよー。ヘタに突っ込むと、一護の機嫌損ねるよ?」

「なんだよそれ!?お、お前なんて、あんな噂流した張本人のくせに・・・・・・・・・・」

自分とは違いひどく楽しげな水色の言葉に啓吾はぽかんと目を見開くが、水色はくすくすと笑みをこぼした。
これには少し面白くない啓吾は、過剰に表情を歪ませ言葉に棘を潜ませ絡む。

あんな噂。
とは、もちろん一護とルキアの事で、以前あの二人はヤッている!と噂の元になったのが水色だったのだから。
しかしこれには水色は全く悪びれた様子もなく無邪気に微笑む。

「ああ、あれ?だって他人の噂話なんて、派手な方が楽しいじゃない?」

「・・・・・・・・・・」

「でもね。あの噂だって、二人が絶対にそんな事ないからだってわかっていたからだし、
僕も本当の事は言いふらしたりしないよ?そんなのデリカシーがないじゃない〜」

「・・・・・・・・・・本当の事?」

「僕ね、結構あの二人の事、好きなんだ。」

にっこり微笑む水色を、啓吾は言葉もなく見つめるしかないのであった。

 

 

 

 

 

授業が終わり即ダッシュをすれば間に合うバスに乗り込み、一護とルキアは後ろの座席に無事並んで腰を下ろす事が出来た。
そんな事までしてバスに乗るような生徒は二人以外におらず、ほんの数名だけ乗った車内は静かで閑散としていた。
窓際に座り息を弾ませているルキアを見下ろし、一護は眉間に皺を寄せる。

「・・・・・今日は急いでこれに乗らなきゃなんねーのわかってんだから、授業の前に荷物詰めておけって、いつも言ってんだろ?」

「う・・・うむ。それは・・・そうなのだが・・・・・・・・・」

一護に叱られ、ルキアは反論出来ずに口篭る。
それはそうだ。
ここ最近、毎週水曜日は急いで家に帰っている。
それは習慣になっているのに、ルキアはいつも帰る準備が遅れてしまうのだ。
これに一護はますます眉間の皺を深め、溜息をつくようにルキアへと問うた。

「・・・・・・・なんだよ。お前・・・・・本当は、嫌なのか?」

「そ、そうではない!本当は、私だって・・・・・・・!」

「本当は・・・・・なんだよ?」

「!!・・・・・・・・な・・・なんでも・・・ない!」

頬を赤らめそれ以上何も言えず黙り込むルキアの様子に、一護はやっと機嫌を直す。
毎週水曜日の急ぎの帰宅は、最近習い事を始めた二人の妹の帰りが遅くなるからだ。
その間、虚の邪魔が入らぬ限り、三時間程二人きりの時間が持てる。
一護はその時間を心待ちにしているのが自分だけであるような気がしたのだが、本当はそうではなく、
ルキアも自分と同じ気持ちなのに、そうであると堂々公言できぬ気恥ずかしさに支度が遅くなったり口を噤んだりしてしまうのだ。
もうとっくに全てを知りつした仲になったというのに、ルキアのこんな初さは変わらず、
そこがまた愛おしくもありまどろっこしく感じる部分である。
一護はとっくにわかっていながらも、少しだけ意地悪な気持ちにルキアの顔を覗き込んだ。

「言えよ。」

「・・・・・・言わぬ!」

「言えよルキア。言ってくれなきゃ、わかんねぇだろ?」

「絶対に言わぬ!!」

「・・・・・そーかよ。」

一護はそう言ってちらりと車内を確認する。
バスの中には3人程しか乗っておらず、皆前の座席にしかいない。
一番近い老人は4つ程前に座り、居眠りをしているようだ。
悩んでいては、すぐ時間がなくなる。
一護は瞬時に決意を固め、大きな手をそっとルキアの太ももの上へと乗せた。

「!?いち・・・お前!何を・・・!!」

「バカ。大声出すな。気づかれてもいいのかよ?」

「だ・・・だが・・・こ・・こんな所で・・・・・・・!」

突然の事態に困惑に揺れるルキアの声はか細く、手を制する力も弱い。
なんだかんだ言い訳しながら、こーゆー事に実はこいつもすっかりハマってんだよな。
そうルキアの心を確信すると一護は俄然やる気に満ち、遠慮がちに触れていた太ももを大胆に撫で摩り、
そのままの流れで一護の手は当然のようにスカートの中へ侵入した。

「ひあっ!?」

「しーっ!・・・バカ。声、気をつけろ。感じてるお前、誰にも見られたくなんかねぇし。」

「そう思うなら、こんな事やめっ・・・・!あっ・・・・!」

「でも、こーゆーのもたまにはいいだろ?いつもより感じねぇ?」

「・・・・・・・!」

悪戯っぽく微笑む一護にそう問われ、ルキアは思わず無言になる。
赤い顔で唇を噛み締め、撫でられ湧きあがる快楽に必死で耐える表情に、一護は勝ったと心の中で高らかに勝利を宣言した。
お許しが出たのであれば、あとはこの短い乗車時間、フルに使ってルキアを感じさせる事に集中する。

太ももの付け根の辺りを撫で回していた手は、すぐに中心を包む下着の上に移動し、亀裂の部分を指先を少し強めに押しつけ撫で始めた。
これに感じてしまったのか、ルキアの体がびくりを跳ね、またこれ以上の侵入と悪戯を拒もうと、強い力で太ももを合わせ閉じようとする。
これには一護が不満そうに眉をしかめ、瞳を閉じ快楽に耐えるルキアの耳元に囁きかけた。

「おい。もっと、力抜けよ。」

「い・・・・いや・・・だ・・・・!」

「ばか。時間なくなるだろ?早くしろって。」

「こ・・・こんな所じゃ、い・・やだぁ・・・・!!」

「・・・・・・あぁ。そうかよ。」

通学に使ういつものバスの中。
良識ある人間であれば、確かにこんな所でこんな行為はしないものだ。
しかし今の一護とルキアは、僅かでもチャンスがあれば体を重ねる関係になっている。
そんな初めての恋に溺れきった少年に以前のような迷いや躊躇は全くなく、
ルキアをどうすれば感じさせることが出来るかだけが最重要課題になっているのだ。

一護は一旦スカートの中から大人しく手を引き戻すと、ルキアはハッとしたように閉じていた瞳を開け、すぐに一護を仰ぎ見る。
不安げに曇るその瞳と目が合うと、一護は勝ち誇ったように言った。

「どうした?随分、物欲しそうな顔、してるじゃねぇか。」

「・・・・・あっ!」

しまった!というようにルキアは慌てて顔を伏せるがもう遅く、一護は足の力が抜けたその一瞬の隙を逃さず、
自分の足に密接しているルキアの片足を掴むと自分の足の上へと乗せ、後は足が閉じられぬよう自分の足の間に挟みロックする。
そして一護の手は再びスカートの中へと入り込み、求めた領域へと指先を下着の上から押し付けると、
ぬちっとした僅かな音と湿った感触が指先に伝わった。
相変わらず過敏な反応をみせるルキアの感度の高さに、嬉しそうに一護は笑いを浮かべた。

「なんだよ。口では嫌がってたわりに、もう随分濡れてんなぁ?」

「!!」

事実なだけに何も言い返せず顔を伏せるルキアに構わず、そこの感触を確かめるように一護の指がグリグリと押せば、
すぐにもシミは広がり奥から溢れてくる蜜が湿り気を増していく。
また触りやすい位置にある性的興奮に反応し膨れた蕾に指を押し付け、小さな円を描くように集中して動かせば、
快楽に耐えるルキアの体の震えはひどくなり、両手で口元を覆ったまま、耐え切れぬように顔をふっていやいやをして見せる。
ここがバスの中だけに、それはまるで痴漢に耐えているような様子であり、その背徳的なシチュエーションは一護にいつも以上の興奮を与える。

少しつついて反応を楽しみ、後は家に帰るまで我慢するつもりであったのに。
暴走していく若い性は、どうしてもルキアを乱したくて堪らなくなる。
さすがにここでの挿入は無理でも、ルキアをイカせるくらいの事は出来るだろう。
一護の指は下着の中へと潜り込み、茂みのないつるつるとした亀裂に沿って蜜に濡れた襞を丁寧になぞりだせば、
声を必死に押し殺しているルキアは尚一層の切なさで眉間に深い皺を寄せ、
体を小さく縮こませながら微かに漏れ出す甘い吐息をなんとか抑えようと努力する。
亀裂を探る一護の指はごつごつと太く、濡れたルキアの小さな蜜壷の奥を目指し一本ぐいっと挿し込まれた。

「んむぅっ!?」

ルキアの体が仰け反り、同時に抑え切れぬ喘ぎが思わずこぼれてしまう。
これに反応したのか、一番近い座席に座っていた老人が顔を上げ僅かに首を後ろへと巡らせようとし、これに二人は緊張し動きを止める。
しかし、老人は僅かに後ろを見ようとはしただけで、すぐに俯き居眠りの体制に戻った。

安堵にルキアは口を覆っていた手を外しほーっと長く息を吐き出す。
それから一護を見上げ、キツく睨みつけ小声で叫んだ。

「貴様・・・!いくらなんでも、調子に乗り過ぎだ。こんな所、見つかったらどうする!」

「確かに今のはやばかったな。
・・・でも、お前も興奮したんだろ?見つかりそうになった時、奥から汁がドロッて溢れてきたぞ?」

「!!」

「早く終わらせてやっから、もう少しだけ好きにさせろよ。」

「た、たわけが!もう充分・・・・・んあっ!?」

更に抗議しようとするルキアを遮り、一護の指は律動を開始する。
一護の指が出し入れされる度、ルキアの蜜が絡まりくちゅくちゅと、そこからは弄ばれ嬉しそうな音が聞こえる。

これが、答えだ。

それは言葉よりも遥かに雄弁に、ルキアの体が行為の続きを望んでいる証拠。
その自覚に耳まで真っ赤に染めたルキアは、これ以上の失態を晒さぬよう、一護の胸に顔を摺り寄せ、
震える唇で一護のネクタイを強く噛みながら、長い睫までも震わせ硬く瞳を閉じた。

「動かすぞ。もっと声、抑えるように気をつけろよ・・・・・」

一護は左手をルキアの腰に回し抱き寄せ、ルキアの中心へと沈めた指の動きを徐々に早めていく。
強くかき回され響く水音、漂う蜜の香。
欲望に熟れていく体の変化に、耳を塞ぐことも香りに気づかぬフリも出来ず、
激しい羞恥と奇妙な興奮にルキアは一護の胸に顔を押し付け、
快楽に全身をわななかせながら声を洩らさぬようにする事に必死であった。

また一護の方もいつもと違うシチュエーションに、今までに無い高い興奮を感じていた。
ルキアの中へと沈めた指は一本であるにも関わらず、狭くせめぎあう襞にきゅうきゅうと締め付けられる。
指などでは物足りない。
今すぐ俺のものを挿れて、ルキアを力一杯かき乱してやりたいのに。
それは当然の衝動ながら、さすがにそこまでは出来ず、せめてルキアだけでも絶頂を極めさせてやろうと一護は指を二本に増やす。

「!!んんぅっ・・・・・・・」

この衝撃にルキアは抑えきれない喘ぎ声をこぼしてしまうが、それはかろうじて一護の胸にだけ響き消えた。
このような状況に、苦しげながらも懸命に二本の指を咥え込み、快楽に耐えるルキアの姿は何よりも淫靡でありながら決して猥雑には思えない。
こんなにも淫らに、いやらしく、こんな所で快楽に溺れながらも決して損なわれぬ気品は、
返って男の嗜虐心を刺激し、どこまで堕ちるか見てみたくなる。
一護は腰に回していた手を下方からブラウスの中へと潜り込ませ、ブラごと掴み強く揉しごく。
蜜壷を指で激しく突き攻められ、胸までも揉まれる刺激は激しくなる一方で、
せめぎあう肉襞の内部を探る指先は時折曲げられ、至るところを擦り興奮を高めていく。
下着の上から揉んでいた手は、すぐにブラを引き下ろし固く尖った先端を直に摘み擦れば、
ルキアはもう我慢の限界に涙を流し、一護の胸に顔を擦り付けいやだとばかりに顔を振る。

「んっ!・・・ふぅっ・・・んむっ!・・・ふぅっ・・・ふーっ・・・・んんっ!んっ!んっ・・・・・!!」

間もなくルキアは全身をびくびく痙攣させると、内部がぎゅううっと伸縮し、そこに挿し込こまれた一護の指を締め付けた。
絶頂を極めたルキアの瞳は朦朧として見開かれ、噛み締めていたネクタイから口を離し、一護の胸にもたれ熱く息を荒げている。

一護がずるりと指を無造作に抜き取れば、ぐったりと力の抜けたルキアの体はまたびくりと反応した。
一護の指先はルキアの熱い蜜にふやけそうになるまでに濡れてらてらと光り、強い香りが染み付いている。
手の甲にまで濡らす蜜量に、一護は満足げに笑みを浮かべ、べろりと指を舐め蜜の味を確かめた。
口の中に広がる、ルキアの味。
何もかもが堪らず、一護はルキアを抱き寄せ切羽詰ったように耳元に囁きかけた。

「もう、たまんねぇ。早く、お前を抱きたい。」

ルキアは一瞬驚いたように瞳を僅かに見開くが、すぐに小さな声でこれに答える。

「この・・・大たわけが・・・・・・」

放った言葉とは裏腹に滲む期待に声音を染めて、ルキアは恥ずかしげに瞳を伏せる。
その表情は無垢な少女でもあり、艶めいた女そのものでもあり、その魅惑さに一護の気持ちは急いていくばかり。
そこにやっと、待ち望んだアナウンスが車内に響いた。

『次は公園通り。次は公園通り。お降りになるお客様はーーーーーーー』

「よし!降りるぞルキア!!」

「え!?ま、待て一護!まだ私は・・・・・」

「急げって!早く行くぞ!」

「そ、そう急くでない!まだ止まってもいないではないか!」

ルキアは慌てて乱れた衣服を直し、一護に引きずられるように席を立つ。
二人が去った座席には、ルキアからこぼれた蜜が数滴染みており、そこでの秘め事の跡を残していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏 top

※突如、私の中で巻き起こった裏の波!だったら乗ろう!!躊躇なく☆
・・・そんな感じで、思いつくまま書き殴ったものです。なんでしょうこれ・・・なんか、本当にごめんなさい←?
これは一護とルキアが正式にカップルになったなら、あの硬派な彼でも、ルキアとのエッチに溺れるのではないかと妄想。
だってね、お年頃の男の子がね、あんな可愛い子と同じ部屋に住んでね、そんな関係になったのなら、
常識なくどこでも猿並みに盛っても、それはもう仕方がない事なんじゃん?みたいな感じです。
そしてルキアも素直には言えないが、そんな一護と同じくらい溺れてしまえばいいんだ!
目指せ!ラブラブバカップル!!私は、そんな二人を強く希望します☆
2009.9.23

material by Sweety

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