外では変わらず雨が降り注いでいる。
電気も点けない暗い室内の中、一護とルキアは抱き合いながら床に座り込んでいた。

一時の激情が過ぎ去った一護は、今度は違う感情に気持ちが揺れていた。





『 独 占 欲 』





(ルキア・・・すげぇいい匂いがする・・・)
抱きしめたルキアの髪から、甘い香りが鼻腔をくすぐる。
その香りがくすぐったのは鼻腔だけではなかった。

一護の中に芽生えた欲情の炎。
先程交わした深く熱い口付け。
腕の中で無防備に柔らかい身を預ける愛らしいルキア。

(これは・・・しょうがねぇだろう?)

誰に断るでもなく、妙な言い訳を心の中ですると一護の手は行動を開始する。
まずはルキアの赤い頬に手を添え、自分へと向けさせる。
放心状態のルキアは素直に一護へ顔を合わせる。
甘く潤んだ大きな瞳に柔らかい小さな唇がだらしなく開いていて、
まるで誘われているような気持ちになる。

再び熱い口付けが交わされる。

しかし今度は嫉妬心に任せた強引なものではなく、お互いを味わいつくす優しくも濃密なキス。
「ううっ・・はぁん・・・。いっ、いちごっ・・もっ、だめっ・・・」
息も絶え絶えにルキアは言葉だけは拒んで見せる。

休むことなく交わされる口付けの合間に、一護の手はルキアのブラウスのボタンを外す。
「!!ひうんっ」
口付けに夢中になっていたルキアは、突然の胸への攻撃に身を固くする。
柔らかな胸の頂は刺激にすぐ硬く反応し、一護の指で弄ばれる。
「はぁっ、ふああっ・・・だ、だめぇ・・・」
服を脱がされルキアは床に押し倒される。
初めての快楽になすすべもなく翻弄されるばかりだ。

一護は息遣いも荒く、ルキアの首筋を丹念に舐め吸いつく。
両手でルキアの胸を揉み摘んでその感触を楽しむ。
首下から下降してきた一護の舌は硬くそそり立つ胸の頂を捉えた。

「あっ、やああんっ!!」
ルキアから一層甘い叫びが上がり、胸を吸い上げられる刺激に頭は真っ白になる。
一護の舌は飢えた獣のごとく胸の頂を舐めあげ甘噛みを繰り返す。

その合間にも一護の片手は休む間もなく剥き出しになった太ももを撫で、内側を擦りながらあの場所を目指す。
「やあっ!!だっ、だめだめ一護!!そこ・・だめぇ・・・」
びくりと身体を震わせ、ルキアは全身を硬直させ今までよりは強く拒む。
「・・・ここは、そうでもないみたいだけどなぁ。」
胸から口を外すと、一護はわざと素っ気無く言ってみせた。

下着越しに中心を擦ると、指に湿った感触がある。
二本の指で割れ目を擦りあげると、シミがどんどん広がっていくのがわかった。
ルキアは下半身に感じる刺激に更なる困惑を覚える。
弄られた部分から、今まで感じたことの無い快楽が強制的に身体を支配していく。

(なんだこれは?なんだこれは?)
得体の知れぬもの支配され自我を失うような感覚。
逃げ出したいような、もっとして欲しいような相反する気持ちが渦巻きルキアは切なく声をあげる。
小さな蕾の膨らみを摘んでみると、ルキアの身体がビクッと跳ねた。
下着の上からでも十分にわかる程の潤みを感じて、一護はルキアの身体を抱き起こす。

「・・・ルキア、ベット行こう。」
そして再び唇を割り、舌を滑り込ませた。
ちゅっ、ぴちゃ・・・
すぐに二人の舌が絡み合う水音が響きだす。
口付けをしたまま一護は立てないルキアを引っ張りあげ、ベットの上に移動し倒れこむ。

「ふっ!ひぅん!!」
一護の指が再び湿った快楽の中心地をなぞりはじめる。
下着ごしに何度か割れ目を往復すると、横から中へするりと指を滑り込ませる。
「ひゃあああんっ!!いっ、いち・・・」
今までの刺激とはまた違う強烈な快楽に、もう何度目かの甘い悲鳴があがる。

(私はどうなってしまうのだ?)
もう十分に感じているはずなのに、まだこれ以上があるのか?
ルキアは信じられない思いで硬く目を瞑った。

「すげぇ・・・」
一護は一護で初めての感触に、感嘆と興奮が混ざった声が漏れる。

ルキアのそこはぬるぬるとした蜜に溢れ、滑らかな肉襞が指を飲み込む。
探りながら慎重に蜜が溢れる源へ、人指し指を潜り込ませる。

「あっ、ああっ!はいっ、挿ってくるぅ・・・」
ルキアは羞恥心に耐え切れず、両手で顔を覆った。

指の律動に合わせ、ルキアの甘い喘ぎが部屋を満たす。
一護は指を引き抜くとすぐに下着を剥ぎ取る。
そのままルキアに抵抗される間を与えず、甘い泉の中心に口付けた。
「あっ!やっ!だっ、だめだっ、やあああっ!!」
またしても想像だにしなかった攻撃にルキアは動揺し、
腰を捻って逃げ出そうとするが、一護は腰を押さえつけそんな事は許さない。

「ああっ!はぁんっ・・・うそ、うそ、うそぉ・・・」
ちゅる・・・じゅる・・・
自分のそこから信じられない程卑猥な水音が響き、動き回る一護の舌を感じる。
その舌は小さな蕾を見つけ出し、つつきながら丁寧に舐めあげられる。

ルキアの口から追い詰められた泣き声があがった。
「もうだめ、もうだめぇ・・・」
舌から与えられる快楽の熱がどんどん膨れ上がり、行き場の無い熱で体中を火照る。
溜まった快楽の熱がルキアをおかしくさせていた。

切なげに腰をくねらせるルキアに一護はやっと顔をあげた。
「ルキア・・・挿れるぞ。」

十分な前戯に息も絶え絶えになりながら、ルキアはコクンと小さく頷いた。
一護は限界まで張り詰めたそれを、蜜を滴らせ妖しく誘う花びらへあてがうと一気に突きたてた。

「ひあっ!!いたっ・・・!!!」
ぶちっ
と、ルキアの中で音がしたような気がした。
壁を破り一護が無理やり入り込んでくる。
中心を引き裂かれ、異物が侵入した感覚は予想以上に辛いものだった。
その痛みに先程まで体中を巡っていた快楽の熱はあっという間に引いてしまった。

(痛い痛い痛い・・・)
唇を噛み締めルキアは必死で耐えた。
痛い。などと泣いたら、この男はやめようとするはずだ。
優しい奴だから。

一護が腰を打ち付けるたびに鈍い痛みがそこから響く。
引き裂かれた部分が痛みに悲鳴をあげている。
痛い。本当に痛い。
でも、
でも、嬉しい。
一護と『ひとつ』になれた事が本当に嬉しい。

「ルキア大丈夫か?ルキア?」
一護は荒い息遣いの間に間に優しくルキアに呼びかける。
ルキアはその声に応じ必死で顔を縦に振る。
そんなルキアの様子に一護は愛しさが溢れた。
(ルキア・・・きっと辛いはハズなのに・・・)

出来る限り優しく動こうと心がけてはいるが、
腰の動きに合わせ得られる快感に無意識に動きを速めてしまう。

(やべぇ、こんなのすぐイッちまう・・・!)

ルキアの中はぬるつく蜜と襞でキツく一護自身を締め付ける。
想像以上の淫靡な感覚に、一護は早くも高みに昇りつめそうになる。
ぐちょ、ぐちゅ・・・
一護の腰が動くたび、ルキアの蜜が淫らな音を響かせる。

痛みに耐えていただけのルキアだったが、身体は僅かに一護を受け入れ始め、
貫かれ感じる痛みの他に微妙ではあるが快楽生まれ始めていた。

「あ!ふあぁんっ・・・!やっ、いちっ・・・!」
あがる声の嬌声に微かな甘さを感じ取り、一護の興奮は急速に高まり止らなくなった。

「・・っつ!ルキア!ルキア!!」
「あっあっああっ!一護、いちごぉ・・・」

一護は限界を感じ激しく腰を打ちつけ、共鳴したルキアは懸命にしがみつく。
やがて一護は深く深く繋がると全てをルキアに放った。
「いちっ・・・ごぉ・・・」
深い部分で一護を感じ、ルキアは恍惚と最愛の人の名を呼ぶ。

 

ふとルキアは目が覚めた。
・・・ここは?
寝惚け首を巡らすと、間近に一護の寝顔があった。

あまりの驚きに声も出ず、なぜこのような状況なのか懸命に思い出そうとすると、
ズキッと下半身に鈍い痛みを感じその瞬間に昨夜の行為が蘇った。
蘇ったと同時にルキアは頬が熱くなるのを感じる。

そうだ、一護と・・・

恥ずかしさにいたたまれなくなり、ルキアは一護の側から抜け出そうと身じろぎすると、
「・・・ルキア?」
寝惚けた一護が名を呼んだ。

「あっ、ああ!すっ、すまんな。起こしてしまったか?」
どんな顔をすれば良いかわからず、ルキアは慌てふためくが、一護はぼーっと見ているだけだ。

「ま、まだ夜明けまで時間がある。寝ていてよいのだぞ。」
私はちょっと・・・と言い訳をしながらベットを出ようとするルキアを一護は腕を掴んで離さない。

「一緒に寝ろ。」
不機嫌そうにそれだけ言うと、ルキアをしっかり抱き締めたまま一護はたちまち眠りに落ちた。
ルキアといえば自分の鼓動がうるさくてとても眠れそうも無かったが、息がかかる程間近にある一護の寝顔を見つめ、
初めて感じる幸福感に包まれ自然と微笑んでいた。


昨夜の雨は止んでおり、二人で迎える明るい朝は、もう間もなく訪れようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏 top

いいわけ
ルキアはなにも悪くないのに嫉妬し過ぎでおかしく・・・させすぎでしたかね?
とにかくルキアで妄想すると、可愛いツンデレさんなのでまず抵抗されちゃうんで無理矢理っぽくなりますが、
本当は全然OKと思っているけど素直に応じれないだけなので、そーゆーのお嫌いな方安心して下さい(?)
・・・今後もこーゆー展開多いです。こっちもワンパターンですが・・・ご、ごめんなさい。
2008.5

material by 戦場に猫

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