どこまでも青く澄み渡る空の青に、そよ風に揺れ映え光る植物の緑。
自然多く都心からあまり離れておらぬ利便性の良さの割りには、
あまり多くの人が集まらぬ、いわゆる穴場スポットであるこのキャンプ場。

ギン、ルキア、乱菊、冬獅郎のメンバーが、全員揃ってから一時間もした頃だった。

「だからねぇ、あたしその時言ってやったの・・・って、ねぇ。ちゃんと聞いてるのぉ?」
「は、はい!もちろん聞いています!そ、それからどうされたのですか?」

ずっとルキアは既にそれなりの酒量をこなしていた乱菊に捕まり延々と相手をさせられていた。
先程からルキアは助けを求めギンへと視線を送ってみるが、係わっては最後とばかりにギンはそっぽを向いているし、
食事を終えた冬獅郎にいたってはまとわりつく乱菊をまんまと追い払い、一人涼しい木陰へと避難し本を読んでいる。
皆、絡み上戸な乱菊から離れ、各々のんびりと自由な時間を楽しんでいるではないか。

あとで覚えておれよ、ギンッ!

そうルキアが心の中でギンに対し悪態をついた時だった。
ふいにルキアの耳に、冬獅郎の訝しげな様子の声が飛び込んできた。






『 ピクニックに行こう!裏! 』





「おい、あんた。それは、何を飲んでいる?」

「・・・え?」

不穏な響きを感じる冬獅郎の声に反応し、ルキアは慌ててギンの方へと振り返り、そして一瞬で固まった。
それはギンが手にし飲んでいたのは、乱菊が飲んでいるものと同じだったからだ。
今流行りのビールを模したノンアルコールなんて可愛いものは、はなから持参しておらず、
ルキアは慌ててギンへと駆け寄り、大きな声で怒鳴りつける。


「ギンッ!貴様は何を飲んでいる!?そ、それは、ビールではないのかっ!?」

「へぇっ?・・・あぁそうやねぇ。ビール・・・みたいやねぇ。」


ひどい剣幕のルキアとは対照的に言われたギンは、いかにも今気がつきました。
みたいな顔をしてみせるものだから、精一杯恐い顔をしたルキアは声を荒げてずいっとギンへと近づいた。


「ビールみたい・・・ではないぞ!貴様が飲んでどうする!?ここから誰が運転して帰るのだ?」

「あ。あかん。うっかりしとった。でも僕もう飲んでしもうたし。ほんま、どうしような?」

「ば、莫迦もの!飲むなっ!これ以上飲んではならぬ!!
とにかく早く酔いを醒まし、今日中には帰れるようにしておかんと困ったことに・・・!」

「ん〜?そうはゆうても、僕もう5本は空けとるよ?
これ醒めるまで待つんやったら、夜中過ぎになってしまうんとちゃう?」

「なっ!?」


口先だけで謝罪しギンは気にした風もなくグイーッと一気に缶を煽り、それからニコリとルキアへ微笑む。
ルキアはその場にへたりこみそうになりながら、呆れ顔でギンを凝視する。

友人からレンタルした空色ワゴンの運転手は、当然ながらギン任されていた。
他に免許を持っている乱菊は当然ながら一番に飲み出したし、ルキアは免許を持っていない。
学生である冬獅郎に至っては問題外になるので、こうなると簡単に万策尽きてしまったことになる。
借りた車を置いて電車で帰るわけにもいかず、この事態をどうすべきか。
ルキア一人、心底途方に暮れているようであった。

少し前まで飲みたがるギンが飲まないように見張っていたのに、ルキアが乱菊に捕まった途端にこの有様だ。
ルキアはくらくらする頭を抱え帰りをどうしようかと思い悩むが、もう一人の呑気者。
乱菊がルキアに近づくと、突如閃いたとばかりに手を叩き、ある一方向を指差した。


「そーんな心配することないわよぉ。ほら、見て。
あそこにいい感じのコテージがあるじゃない?
あそこが空いてたら皆で泊まって、明日の朝にでも帰ればいいでしょう〜?」

「えぇっ!?み、皆で泊まる・・・のですか?」

「そらええなぁ。そしたら部屋が空いとるか聞いてくるわ。」

「し、しかし!我等はともかく、学生である日番谷殿がイキナリ泊まりなど!
ご家族の方が心配されるのではないかと・・・」

「・・・うちなら心配いらねぇ。ちゃんと連絡いれれば、大丈夫だ。」

「隊長はおばあちゃんと二人暮しなんですよねー。私、もうご挨拶させて頂きましたよぉ。」

「はっ!?松本、お前いつの間にそんな事してたんだっ!」

「甘いですよ隊長。将を射するならばまずは馬。兵法の基本じゃないですか♪」

「あのなぁ・・・・・」

「ま、松本殿・・・」


乱菊の相変わらずの攻めの強さにルキアも冬獅郎も言葉を失っていると、
早くも部屋を押さえたギンが、鍵につけられた紐をくるくると回しながら戻ってきた。
そしてその鍵を乱菊へと放り投げ、ルキアの手を取り二人へと背を向け歩き出す。


「借りてきたで〜ほら鍵。
そしたら今日は泊まりやし、もう少しのんびりしようか。なぁ?ルキアちゃん。」

「え?なに?なんだ?どこに・・・」

「そろそろ二人きりになりたいんよ。・・・そっちはここで荷物番頼んだで〜」

「はいはい、いいわよ。こっちも二人で楽しくやってるから。ね!隊長〜♪」

「・・・・・」


やけに手際よく部屋を押さえて戻ってきたものだ。と、冬獅郎は眉間に皺よせ考察する。

たぶんこの『突発の泊まり』は、ギンと乱菊の中で最初から計画に入っていたのだろう。
きっとあの部屋も、最初から泊まるつもりでどちらかが事前に予約してあったはずだ。
それを今まで言い出さずに偶発的なものにしたのは、日帰りならここに来てもいいと言った自分に気取られぬようにする為か。

しかし、あの慌てぶりではルキアは計画を聞かされていなかったのだろう。
生真面目そうな彼女のことだ。この計画を反対されるのを恐れ一緒に騙すことにしたのか。


「・・・あれ〜?隊長。今なにか難しい事考えてます?眉間の皺!すっごいですよ〜」

「・・・いや。別に、たいした事じゃない。」


どうやら、この二人にハメられたようだ。

陽気にはしゃぐ乱菊から視線を逸らし、冬獅郎はやけに大人びた大きな溜息をひとつ深く吐き出した。

 

 

 

 

 

 

綺麗に整備された広い敷地内をギンはルキアの手をとり歩き続ける。
ルキアはぐいぐいと引かれ歩く内に、周囲が鬱蒼とした木々に包まれた影濃い、
林の中へと連れ込まれていくのを知り、嫌な予感に足を止めた。


「ぎ・・ギン!お前、どこまで行く気だ!
皆の所から随分離れてしまった。・・・そろそろ皆の所へ戻らぬか?」

「どうしたんルキアちゃん。今、来たばっかりやないの。
どうせ泊まるんやから、もっとのんびりしたらええのに。」

「しかし。お二人だけ残しても退屈であろうし・・・」

「やぁっと二人んなれて乱菊はうっきうきしよる。
・・・なにより、僕が飲んだんも乱菊の頼みやし。これで、ええんよ?」

「頼まれた?とは、何のことだ?」

「そうそう。大好きな隊長とすぐ離れるんわ寂しいらしいわ。
せやからルキアちゃんも、乱菊に協力してあげな。」

「だからと言って・・・これではだまし討ちではないかっ!
日番谷殿はまだ学生なのだし、ついている大人がその点をもっと配慮しすべきではないのかっ!?」

「ルキアちゃんはほんっまに生真面目やさんやねぇ。
今時のガキなんぞ、親になんも言わんで泊まるなんてあたりまえやのに。
・・・せやけど、ルキアちゃんのそーゆーとこも僕は好きやけどなぁ♪」

「なっ!?」


ギンはルキアの腕を掴むと、ぐいっと自分の方へと引っ張り寄せ、
逃げられぬようルキアをしっかりと腕の中へと閉じ込めた。
その反動にルキアの三つ編みが小さく跳ね、頭から帽子が転がり落ちる。
しかし抱き締められたルキアは、僅かに咎めるような目でギンを見上げた。


「・・・私達が居ては邪魔になるから、こんな所まで来たのか?」

「そらちゃうよ。人目あったらできんことしたかったから来たんやもの。」

「あっ!んんっ・・・!?」


ルキアの唇をギンは塞ぐ。
いつものようにルキアの舌を丁寧に舐め吸い上げられ、ルキアは切なげな吐息を控えめに漏す。
ギンとのキスは、何度交わしても変わらずルキアにたまらない気持ちにさせる。
それはギンに会うまでルキアの知らなかった感情で、今では決して失うことの出来ないもの。
ルキアの体から力が抜けてきたのを感じた頃合を見計らい、ギンはそっと顔を上げる。
ルキアは真っ赤な顔で小さく息を弾ませ、潤む瞳でじっとギンを見つめていた。
ギンは内緒話をするようにルキアの耳元へと唇を近づけ、息を吹きかけながら色気が滲む声音でルキアに囁く。


「なぁルキアちゃん。さっきの続き・・・しよ?」

「た、た、たわけっ!何を言っているか貴様!こ、こんな外で、など破廉恥にもほどが・・・!」

「誰もおらんよこんな所。ルキアちゃんが嫌言うたら絶対にやめるたるから。なぁ、しよ?」

「・・・」


不意打ちにギンに強く抱き締められ、ルキアはどきどきと頬を染めた。
そうでなくとも先程戯れに少し弄られた時の名残に、体の奥には小さな欲望の炎が燻ぶっている状態なのだ。
感度良好なルキアの体は、好きな時にギンの指先ひとつで思いのままにされてしまう。
なんとか耐えしのごうとはしてみるが、耐えれば耐えるだけ体の奥がじんじんと痺れ、余計に欲しくなるばかり。

この体の奥を焦がす炎を消すには、より強い炎が必要になる。

その強い炎のような欲望の快楽を与える手を見つめ、ルキアはいつも悪魔に魅入らた憐れな子羊になっていく。


少しだけ。
私が嫌になったら、そこで終わり。
だったら、この欲望の火が消えるように、ほんの少しだけ、続きをしても・・・・・



なんとも淫猥な思いにルキアは顔を真っ赤にし、恥ずかしげに深く俯むくと、こくりと小さく小さく頷いた。

 

 

 

 

 

 

二人は人気のない茂みの奥に隠れた大樹の下、ルキアを軽く木を押し付け、待ち兼ねたギンはルキアを貪った。

ギンの唇はルキアの唇から耳朶を甘噛み、それから首筋へと流れつつ、手は薄い服の上から柔く胸を揉み潰す。
その動きは迷いなく的確に、ルキアの理性を壊し快楽へと沈めていく。
ルキアは漏れる喘ぎを消そうと、手の甲を唇に強く押しあて控えめな声をあげる。


「んっ・・ふぅっ・・・はぁ・・んんっ・・・・・」

「そない声我慢せんでも、誰も聞いとらんよ。」

「莫迦もの・・・どこに誰がいるか・・わからんではない・・か・・・」

「心配性やなぁ。聞こえても風や思うて。」

「き、貴様は楽観的過ぎるのだ!こんな所、誰かに見られたら私は・・・あっ!はぁ・・んっ・・・!」

「見られたら、ますます興奮するんとちゃう〜?」

「・・・!」


ギンの悪戯な囁きに、ルキアはハッとしたように身を強張らせた。

まさか、本当に誰かに見せるつもりなのか・・・?

自分が楽しそうだと思ったら、常識など関係なく悪乗り御免で突き進んでいく男だ。
二人の痴態を見せ付けるなど、躊躇せず行いそうな勢いに一瞬ルキアは怯えたが、
それを感じてか、ギンはおかしそうにくすくすと笑いを溢す。


「なんやルキアちゃん本気にしたん?せんよそんな勿体無い。
ルキアちゃんのエロいとこ見た奴なんぞ捕まえて、見たもん忘れるくらい恐い目あわせな気が収まらん。」

「そ、そうだな。いくら貴様でも、そこまで非常識ではないはずだな。」

「なにそん顔?なんやルキアちゃん。ほんまは残念やな〜とか思うてんのとちゃうの?」

「何を莫迦な事を!大体最初に、貴様がおかしな事を言うからであって・・・きゃぅっ!?」

「こんワンピース可愛ええね。手ぇつっこみやすいし、触りやすぅてやりやすいなぁ。」

「やぁっ!・・・あぁっ!・・・そこ・・だめぇっ!」


ギンの軽い挑発にいきり立つルキアを無視し、ギンは無造作にルキアのワンピースをたくし上げ、
流れるような動作でそのまま下着の中に手を突っ込んだ。
ショーツの中に潜り込んだ指先は、いきなり二本揃えてルキアの中へと沈んでいく。
先程まで全く触っていなかったにも関わらず、ルキアのそこはにゅぐにゅぐと熱くぬめり、ギンの指をやすやすと飲み込んだ。
ルキアの中に入り込んだギンの指は、強いリズムを刻みながら熱い蜜を掻き回す。
掻き回される振動にルキアは震え、その奥や背筋など全身にぞくぞくとした快楽の痺れがはしる。


「あっ・・・やんっ!んぅ・・・やっ!ギン!調子に乗りすぎだ!こ、これ以上は・・・もう・・・!」

「んー?なんやもうあかんの?降参するんわ随分早ない?」

「莫迦もっ・・・!あっ!やぁっ!?」

「ものすごい濡れとるねぇ。・・・これ、随分前から濡れとったんやない?」

「!」

「ルキアちゃんはめっちゃめちゃ感じやすいんやもんな。ほんまはもう我慢できんのやろ?」

「ち・・・違っ・・・・・!」

「聞こえるルキアちゃん?ここかきまわすたんびにぐちゅぐちゅ音がしよるよ。すごい音やねぇ。そう思わん?」

「だめぇっ・・・!これ・・もう・・・も・・・やあっ!」

「声も大きゅうなってきたな。・・・もう、限界なんやね?」

「やだっ!ギンのたわけめっ!・・・もっ・・もぅ・・もう、やめっ!」

「あぁ、あかんよ・・・」

「んーっ!?んんっ・・ふっ!・・・んっ・・ふぅっ・・・・・うぅ・・んっ・・・!!」


制御できない強力な快楽に完全に体が支配される前に、ここで潮時とルキアは『やめる』と叫ぼうとした。

しかしもちろん、そんなことを黙って聞き逃すギンではない。

ギンは素早くルキアに口付け、終わりを告げる言葉ごと飲み込んだ。
ギンはルキアには、嘘をつかない。
ただ、嘘をつかぬ代わりに、ルキアを自分の思う通りに操るだけなのだから。
ルキアが途中で決して『やめる』と言えなくなる程の快楽を与えようと、
ギンは舌と舌を絡ませては深く吸い込み、蜜壷を打つ手とは別の手をスカートから突っ込み直に胸を揉みあげる。

それは、ぬるぬるとした舌同士を絡み合わせ生まれる卑猥な感触。
こりこりに尖った過敏な乳首を摘まみ捏ねられれば痺れる刺激。
ぐちゅぐちゅに濡れ溢れた蜜壷を激しい律動に突き上げられる衝撃。

これをされれば撃破間違いなしの三点攻めに、既にルキアは自力で立っていることもままならず、
ビクビクと震える体は背にした木にもたれさせ、そのままずるずると崩れ落ちていきそうになった。
しかしギンはまだ逃してはくれず、ルキアの股の間に長い足を差し入れ膝で押さえる。
それはまるで、綺麗な蝶を標本にするがごとくにルキアを木へと括りつけ、ギンは思う様存分にルキアを堪能し尽した。

やがて強くギンの腕を掴んでいた手からも力が抜けた頃、やっとギンはルキアを解放し、
立っていられぬ状態のルキアは、今度こそ完全に木の根元へと崩れ落ちるように座り込んだ。
背にした木に体を預け、ルキアは酸素不足に朦朧としながら激しく息を荒げている。


「ふはぁっ!・・・はっ・・はっ・・はぁっ・・・!」

「ルキアちゃんが嫌やったら、これ以上はせんでおこう。」

「・・・んっ!」

「どうするルキアちゃん?したい?したくないん?どっちか決めてや。」

「んくっ・・・んっ・・んんっ・・・!」


ギンは長い足を折りたたみしゃがむと、少しの間同じ目線でルキアの様子を嬉しげに観察していたが、
蜜でべたべたに濡れた己の指先を、開いているルキアの口の中へと挿し入れゆっくりと出し入れを始める。
ルキアは苦しげでありながら、どこかうっとりとした瞳でギンを見つめ、されるがままに従順にこれを受け入れた。

 

 

 

 

 

 

草の上に直にギンは直接寝そべるように腰を下ろし、自分の腹の上にルキアを馬乗りに跨らせる。
しかし、両方の膝を地面につけた形のルキアの足を、ギンは掴み押し上げ立たせた。


「こんまま地面に膝つけて動いたら、膝が擦れて痛ぁなるよ。地面につかんよう立てとった方がええ。」

「え?こんな格好で・・か・・・?」

「そうそう。これでええんよ。
あと、このままやとスカート汚してしまうことになるから、ちゃぁんと持ち上げておかなあかんよ。」

「・・・・・これで、良いのか?」


ギンの助言に素直に従うルキアは、ギンの上で見事なM字開脚を披露しながら自らワンピースの裾を掴むと、
濡れた秘所が見えるまでにたくし上げてみせるのだが、その程度ではギンは満足はよしとしない。


「そんなもんじゃあかん。汚れてまうよ。もっと上まで持ち上げてみ?」

「あっ!」


ギンはワンピースの裾を真ん中で掴むと、グイッとルキアの首下まで持ち上げさせた。
その時ワンピースと一緒に着ていたシャツも掴みたくしあげれば、ブラを押し上げ胸も晒される。
ギンはルキアにたくし上げた服を持ち上げている状態で掴ませ、その眺めの良さに上機嫌に声も弾ませた。


「ほら、ここまで上げたら絶対汚れん。随分ええ眺めになったなぁ。」

「〜〜〜〜〜っ!」


自分自身の手で裸を披露しているような屈辱と羞恥に満ちた格好にさせられ、恥ずかしくて堪らない気持ちと比例し高まる感度。
理性より本能で快楽を求め得るようになってしまったこの体は、次にギンが何をしてくるか期待に体の奥がきゅんきゅんと痺れる。

そんな期待と不安に膨れたルキアの体をギンは抱き寄せ、桜色の小さな胸の蕾に優しく吸い付いた。
蕾はギンの舌に舐められた途端、待ちかねたようにどんどん固く尖りギンの口に含まれ嬉しげに勃起していく。
性感帯である胸を舐め甘噛み刺激を与えながら、指先も熱い密で濡れた秘所に隠れた過敏な肉芽を探り擦りつける。


「ひぃあぁっ!?うくっ・・・はぁっ!・・んー・・っ!
ぐっ・・・んふっ・・んんっ・・んっ!んっ・・!!」


どうあっても押し殺せない高い喘ぎ声をなんとか消そうと、咄嗟にルキアは首元までたくし上げていた服を押し込むように口に含んだ。
無理にでも声を消そうと必死な様子のルキアを笑いながら、ギンの手は容赦なくルキアに襲い掛かる。


「そんな苦しい真似せんでも、好きに声出したらええのに。ほんまルキアちゃんは強情やねぇ。」」

「んっ!んむぅ・・・!んっ!んっ!」


強い快楽にぷるぷると震えだす体を必死で支え、ルキアは片手で抱くようにスカートを握り締めた。
不安定な体勢にバランスを崩さぬように片手でギンの肩を掴む。
相変わらずルキアは真っ赤な顔で服を噛み快楽に耐えている。
その耐える姿の愛らしさに、とうとうルキアを求めはちきれんばかりに膨張した欲棒を解放し、
だらだらと涎のように密が溢れる花園にあてがいルキアの腰に手をかけ降ろすようにと合図した。


「ほらルキアちゃん。もうええから、腰下ろし。」

「んくっ!?」


ぬぬぬっ・・・・・


「んんっ・・・うっ!」


ずにゅうっ・・・ずんっ!!


「ふぁっ!・・・はぁんっ!!」


蜜で滑るとはいえルキアの狭い蜜道をぐいぐいと擦りわけ入り進むギンの太い楔の感触に、
全身をぞくぞくとした強い悦楽の電流が走り、耐え切れずルキアは大きく口を開け甘い啼き声をあげる。

ギンは己の上で自ら服を胸の上までたくし上げ白い胸を無防備に晒しながら、
M字開脚に大きく足を開け広げ跨るルキアの姿をいやらしげな視線でも犯す。
ルキアはギンの楔を根元までしっかりと咥え込むと、熱い蜜が滾る内部で嬉しそうにぎゅうぎゅうと締め付けてくる。

ほらみてみぃ。
口で何言うてても、ここは随分待ちかねとったみたいやね。
ルキアちゃんは、ほんま口より体の方が余程素直なんやから。

そんな思いにギンは密やかな笑みを浮かべると、打ち込まれた楔に動けなくなったルキアを抱き寄せ、
興奮に勃起している胸の頂を口の中へ含む。


「やっ!?」


ルキアは体をびくっ!と反応すると、高い感度に大きな声を出さぬよう唇を噛み締め必死で耐えた。
そんな耐えるルキアにはお構いなしに、ギンはルキアの腰を両手で掴むと小さく上下に揺らしながら、
わざとらしくちゅうちゅうと音を立て桜色の乳首に吸い付く。
ギンの腰の動きに合わせて、腰元に下げられたウォレットチェーンがチャリチャリと小さく啼いている。
既に快楽に固く尖りきった乳首を舌先を細やかに上下させぴたぴたと嬲り、
強い感度から反射的に逃げるように反ったルキアの体を逃さぬよう抱き締め拘束すると、
今度はねっちっこく緩慢な動きで味わうように舐めあげられる。
その舌の動きのいやらしさにルキアが息を乱しながらぼんやりと身を委ねた途端、
突然きゅーっ!と強く吸い上げられながら、痛みを感じない絶妙なる力加減で乳首に歯をたてられ、
堪らずルキアは叫び何度でも体を跳ねさせ、体の奥深い泉からとめどなく悦楽の蜜が溢れた。


「相変わらず敏感やね。胸いじられるんがそんなにええの?」

「んっ・・だって・・だってぇ・・・き・・もち・・・・・いっ・・いいっ・・・!」


強い快楽に息を乱され頬を蒸気し朦朧としながらも、ギンの邪魔にならぬようしっかりと服を掴み上げていたルキアは、
乳首を弄られる度きゅうきゅうとギンを締め付け、与えられる快楽にとても感じていることをそこでも示す。


「ルキアちゃんはほんまに胸が弱いんやねぇ。すこぉし舐めただけやのに、もうあかん顔しとるよ?」

「あふっ・・ギン・・・すごい・・気持ち、いい・・のぉ・・・」

「お外でこんなんしとるのに、もう全然気にしとらん。ルキアちゃんもほんまに好きやねぇ。」

「んっ!・・ふぅ・・ん・・・・・はぁっ・・ギン・・・ギンッ!」

「はいはい。そない物欲しそうな顔せんでもええよ。今、いっぱいあげたるから・・・な?」


ずっ・・・んっ!!


「ふああぁっ!?」


緩慢な動きの腰使いに完全に油断していたルキアは、ギンの手が伸び両手で小さなお尻をしっかりと掴まれると、
突如内部を抉りこむような激しい突き上げに思わず体が逃げ出そうにも、ギンの手はルキアを掴む。
長い前戯に蕩けたルキアの心と体は、この強烈な突きに対応しきれず風に舞う木の葉のように翻弄された。
下からの振動に編まれた髪はほどけ、ルキアの可愛いらしい胸の膨らみもぷるぷると揺れている。
猛烈な腰使いのリズムに合わせ、ルキアのお尻を掴んだ手が上から押し付けるようにうまく動く。
ルキアは激しく最奥を穿たれる振動に痺れきり、口からだけでなく二人が繋がるその場所からも卑猥な啼き声が高く響く。


じゅぷじゅぷじゅぷぬぷっ・・・

「ひぃあっ!?あっ・・あっ・・・やぁっ・・・」

「あーこら凄い。ただでさえルキアちゃんは濡れやすいし感じやすいんやけど、
今日はいつも以上に濡れ濡れで垂れてきよる。もう僕までびちゃびちゃやん。」

「うぁっ・・ひっ!・・・はぁっ・・・・・やっ!・・だめっ!激しっ・・・・・あぁっ!!」

「ええ顔しとるよルキアちゃん。感じとるんやね。ほんま可愛いらしいなぁ。」

「あひっ!?やらっ・・!か・・んじ過ぎるぅっ・・・ひゃ・・ぃっ?うあっ・・あっ!あぁっ・・・!!」

「ん?もうイッてしもうたの?ほんまにえらい敏感さんなんやね?」

「うあっ・・・はっ・・はっ・・・ふぁっ・・・あっ・・・・・」

「すまんけどルキアちゃん。休ませてはあげられんよ。
僕ももうイキそうやし、もう少しだけ頑張ってくれん?」

「っ!?・・・ひぃ・・んんっ!!!」

「えらい締め付けしとるなぁ。もう出してしまいそうや・・・」

「やぁっ・・・はっ・・はぁ・・・あっ!・・やっ・・・だめ・・だっ・・・ぎっ・・・」

「体起こしとるの辛いやろ?あとは僕にしがみついとればええから。」


ギンよりも早く絶頂を極めたルキアの体から力は抜けており、それでも止まぬ振動に負けルキアはギンへとしがみつく。
そんなルキアをしっかりと抱きかかえ、ギンもルキアを追いかけ高みを目指し最後の最速の律動を開始した。


ズリュッ!ズッ!ズッ!ズッ!・・・

「・・・っ・・・・・・あっ・・・・・あっ・・ふああぁっ・・・!!」

「今日は大丈夫やろ?・・・中でも・・ええよね?」

「あんっ!ああっ・・・!んっ!んっ!んっ!・・・・いっ・・あうっ・・・」

「っ!・・・イク・・よ・・・ルキアちゃ・・・・・・!」

ズンッ!・・・ドクンッ!・・・ゴププッ・・・・

「いぃっ・・・!あっ・・・あああっ!!!」


既にルキアの体の波までも把握しているギンは、深く結合し思うが侭ルキアの中に放出した。
ルキアは自分の小さな蜜壷いっぱいに打ち込まれているギンの楔が、ビクビクと震え吐精しているのを感じ、
吐き出された精液の熱さに体の芯まで溶かされていくような感覚にルキアの意識は酩酊していく。


終わってもまだルキアに抱きつかれたまま拘束されたギンは、ルキアの髪を優しく撫でながらやけに切なげに甘く囁いた。


「ルキアちゃん。絶対に忘れんといて。僕はルキアちゃん愛しとるよ。
これからもずーっとずーっとルキアちゃんだけ愛しとるから。」

「・・・なんだギン。唐突に改めてそのようなことを言い出すなど・・・熱でもあるのか?」


いつもと様子の違うギンの様子を訝しみ、ルキアはゆっくりと体を起こしギンを見つめる。
ルキアに見つめられたギンは少々困ったような笑みを浮かべ、珍しく言い訳するように言葉を選ぶ。


「んー?別になんもないんよ。
ただ、僕が所構わず盛ってルキアちゃん襲うんも、全部愛あってのことやから。
ルキアちゃんのことが、好きで好きで好き過ぎるもんやから、少しも我慢できそうにないんよ。
たまにはちゃーんと自分の気持ち言葉で言わな、体目当てやなんて誤解されてもいかんと思うて。」

「莫迦もの。何を今更。そんなことくらい、私だってわかっておる。」

「ほんまに?僕の気持ち、ちゃんと通じとる?」

「私を見くびるな!
・・・私だってこんな行為・・・あ・・・い・・・がなければ、許したりせん。」


僅かに驚いたようにギンがルキアに問い返せば、これにルキアはわざと怒ったように顔を背け、
それでも顔を真っ赤に染めながら尻すぼみに言葉を濁した。

しかしギンはそんなささやかさでは満足できず、もう一度愛を囁いてもらおうとルキアをグッと抱き寄せ迫る。


「えぇ?よお聞こえんかったよ?もっとハッキリ言うてやルキアちゃん。」

「貴様・・・聞こえていてわざと言っておるのであろう?」

「そうやないよーほんまに聞こえんかったんやもん。僕の顔見て、もっぺんちゃーんと言うて。な?」

「・・・そろそろ戻るぞ。早くお前も身支度を・・・・・なっ!?おい、こらギン!何をするか貴様っ!」

「いややぁ!ルキアちゃんが僕にちゃーんと言うてくれるまで、こんまま絶対離したらんからなぁ!」

「貴様は子供か!いい加減に離せ!!」

「いーやーやー!ルキアちゃんこそいい加減観念して、言うてくれてもええやんかー」


「・・・本当だわ。どっちにしても、かなりいい加減にして欲しいわね。」


くだらない言い争いに夢中になっている二人の様子を、遠巻きに聞いた乱菊の呟きに同調し冬獅郎も深く頷く。
そろそろ後片付けをしようにも、幾ら待っても戻らぬ二人を探してくればこの騒ぎだ。
聞いてるこちらが赤面してしまうような立派なバカップルぶりに乱菊はやっかみ、冬獅郎は心底呆れ果てていた。


「なかなか戻ってこねぇと思えば・・・こんなところで、あの二人は一体なにしてんだ。」

「なにしてるだなんて!やだっ!そんな言い方!隊長もお年頃なんですね!!
興味があるなら幾らでも私がお相手をしますから、その辺の女に手を出しちゃだめですよ!」

「なに言ってるんだお前は。・・・あぁもういい。松本。お前二人に聞こえるように何か叫べ。」

「相変わらず隊長はツレないですねぇ・・・いいですよ、もう。
了解しましたー松本乱菊。隊長から任務命令を速やかに遂行致しますー」


イチャイチャしている二人を気遣いわざと遠くから声をかけさせる冬獅郎の思惑とは反対に、
二人を驚かせてやろうという悪戯心に乱菊は俄然張り切り、大きく息を吸い込む。


きっとこの後、慌てふためくルキアに殴られるであろう幼馴染を想像し、乱菊はにやりと悪い笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏 top

※あー・・・なんでしょう、これ。最初は公式ギンルキ設定に喜び勇んで書き進めていたんですが、途中で躓き・・・そのまま立ち上あがれず、匍匐前進で無理にゴールしたような仕上がりに・・・(最後の〆など投げやり感満々)
なぜだ?どうしてこのようなことに??自分でも何が気に入らないか、明確な理由もわからぬ不振ぶり。それがスランプ☆ってもんなんですね・・・うふふふ・・・(泣
あまりの不振ぶりに書いてて嫌になり、本気で全消し気分になりましたが、それでもいいよ!と応援してくださるギンルキ仲間の声援に励まされなんとか仕上げて更新してみました。本当にありがとうございます!・・・しかし、私はその恩恵にちゃんとむくえたものかどうか・・・すみません。自信はないですが、次回こそ頑張ります。
あと少し早いがギン誕生日おめでとー。原作ではなんだか大変そうですが、ここでは今後もひたすらルキアとラブラブしていてください!ふぉーえばーらぶ☆
2010.9.9

material by Sweety

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