暦の上では秋になっても、まだまだ夏の暑さを忘れきれない日差しの中、夜には虫の音が響き始める九月十日。

それは市丸ギンの誕生日であった。

ギンは誕生日になんの感慨も感じたことはない。
それは果てしない悠久を生きる死神にとって、ひとつ歳を重ねることになんの意味もなさないからかもしれない。
それでも祝ってもらうことに対しては、少なからず喜びを感じる。


もっとも、一番祝って欲しい者には相手にされたこともないのだが。

 

『ギン生誕祭(没)』


「あ、ちょっとギン!ちょーど良かった!」

長い廊下をゆっくり歩いている時呼ばれ振り向くと、
そこには波打つ豪奢な金髪に豊満な胸を惜しげもなく大部分を露出した大胆な着こなしの乱菊が近づいて来た。


ギンは露骨に眉をひそめ、やや身を引きながら乱菊を見下ろす。

「・・・なんやの?」
「ちょっと!なによその顔!一緒に暮らしてた幼馴染に対して、失礼なんじゃない?!」
「そーいうてもなぁ・・・あないな目ぇにあったら、誰でも警戒するのあたりまえやん。」
「あぁ!なーに。まだ根に持ってるの?いつからそんなちっさい男になったのよ!」
「だから、そん時からやって。」

ギンが言っているのは、少し前に行われた乱菊主催の酒盛りの件だ。
なにを祝ってだかは知らないが、とにかくなにかにこじつけ、割りと盛大な集まりになった。
乱菊に強制参加を言い渡され、少し遅れて会場へ行くと、酔った乱菊と下僕達(修兵を筆頭)に取り囲まれて、
酒を頭からかけられたり、大嫌いな干し芋を無理矢理ねじ込まれたばかりだったから、ギンの警戒心が強くなるのも無理はない。



「あの時はちょっとやり過ぎたから、お詫びにあんたの誕生日、また皆で祝ってあげるから予定空けておきなさいよ。」
「・・・誕生日?」
「そうよ。あと一週間後じゃない。」
「・・あぁ。そやったかな?」
「あんたは相変わらずねー。ま、いいわ。とにかくその日は空けなさいよ。」

「・・・遠慮しとくわ。」
ギンはそれだけ言うと、さっさと踵を返して歩き出す。

しかしそこで大人しく引き下がる乱菊ではない。
高い位置にあるギンの襟首を握り、力任せに引っ張った。

「ちょっと!幼馴染の親切を、無碍にするってないんじゃないの?!」
「そやかて、あない騒々しゅう飲むんは好きやない。」
「じゃ、なにが好きなわけ?」


その問いかけにギンは振り向き、乱菊をしっかり見据えてから言う。



「ルキアちゃん。」



「・・・え?」



「ルキアちゃんが好き。」



ギンの真剣な眼差しを受け、乱菊は呆れたように溜息をひとつ吐く。
「・・・あんた大丈夫なの?相手は大貴族様のご令嬢よ?」
「そんなん僕には関係ない。ルキアちゃんが好きなんやもん。」
そしてギンは再び踵を返して歩き出した。

その後姿を黙って見送った乱菊は、しばし思案を巡らせる。

そしてなにか閃くと、慌ててギンの後を追う。


「待ちなさいよギン!じゃあ、朽木にもあんたの誕生日祝ってもらうから!」
「・・・ルキアちゃんに?」
乱菊の言葉にギンはゆっくりと振り向いた。

立ち止まったギンに追いつくと、乱菊は自信満々の笑みを浮かべる。
「そうよー。私が責任を持って朽木を呼んであげるから!だから酒盛り・・・じゃなく、お祝いしましょう!・・・それから。」


乱菊は辺りを窺うと、少々芝居がかってギンにだけ聞こえるように声をひそめた。
「私から頼んで、朽木にお祝いのチューしてもらうから♪」


「・・・ちゅー?・・・ルキアちゃんから?」
「そう!朽木のチューよ!!」

訝しい表情のギンと対照的に、乱菊は輝くばかりの笑顔で力強く微笑み、人差し指をギンの前につき立てた。

「そ・の・か・わ・り。ひとつ、条件があるの♪」
「条件?・・・僕の誕生祝いやのに?」
「誕生祝いであの朽木にチューよ?私にもご褒美なくちゃねぇ♪」
「・・・なんやの一体。」

乱菊の瞳に更なる輝きが増す。
「SEIKAIの新作一点着物!お値段たったの七十万環!どお?」


結局それが目的かい。

ギンは心の内だけで突っ込み、あきれたように溜息を吐く。
まぁいい。どうせ、ルキアからのちゅーなど無理難題、絶対不可能、支離滅裂(?)。

「わかった。ええよ。ルキアちゃんが僕にちゅーしてくれたらなんでも買うたうる。」
「言ったわね!その言葉、絶対忘れないでよ!じゃあ誕生日、楽しみにしてなさいって♪」
乱菊は嬉しそうにそう言ってあっという間に去っていった。


残されたギンは急に不穏な気持ちに満たされたが、時既に遅し。



楽しみよりも不安が増した誕生日は、もう一週間後に迫っていた。

 

 

 

 

そして九月十日がやってきた。

朝からそわそわと落ち着かないギンは、いつも以上に執務に身が入っていない。
乱菊に話を聞こうにも今日は休みを取っており、驚くことにルキアも休んでいたことで余計に不安が強くなる。
なので当然ながら机の上には書類がたまり、すでに外は夕暮れが訪れていた。

「・・・隊長。夕方までにとお願いしていた書類は、終わりましたか?」
そこへ隊長室に吉良がやってきて、長椅子に寝そべるギンの姿に深い深い溜息を吐き出す。

「あぁ〜イヅルゥ〜。どないしょう〜。もう帰らなあかん〜」
「はいはい大丈夫ですよ。この書類を仕上げないうちは帰れませんから。」
「・・・僕今日、誕生日なんやけど。」
「ですから朝の内に贈り物を差し上げました。折角ですからあの筆をお使いになって、執務をこなして頂けると僕も嬉しいんですがね。」
「・・・イヅルのいけず。」
「あまり遅くなると乱菊さんに怒られますよ?僕もご招待頂いてますので、早く終わらせて一緒にお誕生会に行きましょう。」

イヅルはぱんぱんと両手を打ち、長椅子からギンを追いたてた。
渋々席に着いたギンは、すぐ執務には取り掛からず、ぼんやりと窓の外を眺めだす。
外は真っ赤な夕焼けに燃え上がり、今日も暑かった一日を思い起こさせた。

「・・・ルキアちゃんは、ほんまに来てくれるんやろか?」
「いらっしゃいますよ。必ずね。」
「・・・そうかぁ。そしたら、待たせたらあかんね。」
「そうですよ。折角来て下さった朽木さんに失礼ですよ。」
「・・・せやね。」

そう言うとギンはやっと筆を手に取り、書類に文字を走らせる。

イヅルはその様子に軽い溜息をつきつつも、一人の少女の為に執務をこなすギンの様子を微笑ましく見守った。

 

 

 

結局就業時間を一時間近く過ぎてから、ギンとイヅルは瀞霊廷を後にした。

ギンのお誕生会会場は、ギンの私邸になっている。
ついでを言えば今日の会費も全てギン持ちだ。
主役なのに理不尽だと乱菊へ抗議すれば、皆で飲みたくないと主張するギンのせいだと言われる。
皆で飲めば会費が集められるのに、ギンのせいで人が集められないので仕方がないのだと。

激しく不当な言い分だが、万が一本当にルキアが来てくれるならこれ位の投資はなんでもないし、余計に大人数で飲みたくなどない。
プライベートで会えるルキアとの時間を皆と共有する気はさらさらなかった。



屋敷に着いた時辺りは薄闇に包まれ始め、屋敷の中は明るく火が灯されていた。
ギンはやや緊張した面持ちで、玄関の引き戸を引いた。

途端に乱菊の笑い声が響いてくる。

「・・・なんや、ずいぶん楽しそうやね。」
「そ、そうですねぇ。」
イヅルも同じように緊張した表情で、ギンの後からついていく。


「あ!おっかえりー!あ〜んまり遅いから、二人で始めちゃってたわよ〜♪」
開いた襖の手前で乱菊が陽気に酒瓶を抱き締めて笑っている。

「・・・遅いって、まだ一時間くらいやん。」
「女を一時間も待たせておいて、なにその言い草?!そんなんじゃモテないわよ!ねー朽木!!」


そこでギンは初めて部屋の奥の方にキチンと座っているルキアに気がついた。

ギンは感動で一瞬言葉も出ず、俯き加減にしているルキアを凝視した。


やがてギンは、惚けたように呟いた。
「・・・ほんまに、いた。」

「そりゃあ、いらっしゃいますよ。絶対来るって言ったじゃないですか。」
あきれたように、それでいて微笑ましくイヅルはそう返し、乱菊に呼ばれてギンの元を去る。


乱菊、イヅルに主役のギン。そしてルキア。これが今日の集まりのメンバーだ。

ギン戸口に立ち尽くしたまま、ルキアを見つめ続けた。

そんなギンを乱菊がにやりと笑って見上げる。
「ちょっと!主役がいつまで突っ立ってるつもり?早く座りなさいよ。そしたら乾杯よ!」


イヅルに導かれ、ギンはルキアの隣に座ったが、ルキアは俯いたまま動かない。


湯飲みに酒が満たされ、乱菊は陽気に叫ぶ。


「はーい!それじゃ、ギン誕生日おめでと〜♪」

「隊長おめでとうございます。」

「・・・あぁ。ありがとうさん。」



三人は湯のみを掲げ上げ、合わせる真似をするが、ルキアは俯いたまま動かない。



ギンはそんなルキアの様子を訝しみ、下から覗き込むように様子を窺う。

ルキアは眠っているようだった。

長い睫毛をふせ、座った姿勢のままで静かに寝息が聞こえてくる。
真っ白な肌が、頬だけがほんのりと赤く染まっている。


「・・・なぁ乱菊。ルキアちゃん、どうしたん?」
「ん?朽木?ちょぉっと一緒に飲んでたら、あんた達が来る直前まで起きてたんだけど、突然寝ちゃったみたいねぇ。」


確かに二人が屋敷の玄関を開けた時、乱菊の笑い声が聞こえてきた。
あの時までは起きていたことになる。


乱菊は湯飲みの中の酒を一気に煽ると、大声で叫んだ。
「ちょっと朽木!起きなさい!待ち人来たわよ!」



乱菊の呼びかけに、ルキアはかっと目を見開き、突然顔をあげた。

ルキアは何もない空間を、厳しい表情で睨みつけている。



「・・・ル、ルキアちゃん?」


顔を上げたルキアは唇を引き結び、険しい表情で何も無い真正面を睨みつけている。



目が、完全に据わっている。



「−−−乱菊。ルキアちゃんに、どれだけ飲ませたん?」

「そんな飲ませてないわよ!あたしと同じくらいしか飲んでないんだから。」



「?!!!十分、飲ませ過ぎやん!」



そんな会話がしている中でも、ルキアは空を睨みつけたまま動かない。


「イヅル!水。水持ってきてや!」
「は、はい!」
慌てて吉良が部屋を出て行き、ギンはルキアの側へ寄る。


「ルキアちゃん?大丈夫か?今、水来るからな?」



ぴくっ。



ルキアの眉ねが僅かに上がった。
ルキアはギンの呼びかけに初めて反応を示す。



ぐりん



と突然、音のしそうな勢いでルキアはギンの方向へ顔を向けた。
据わった目のまま、ルキアは厳しくギンを見つめる。



「・・・市丸・・ギン・・・?」


「・・・ルキアちゃん?」



びしっ



またしても音の出る勢いで、突然ルキアは人差し指でギンを指し叫んだ。





「わたしはお前が嫌いだ!!!」





「・・・はぁ?」





唖然としたままギンはルキアを見つめ、ルキアは焦点の定まらぬ目のままなおも言う。



「大体貴様はなんのつもりで私に近づく?!

いつもいつも嫌味と厭らしい物言いばかりで、私の心を掻き乱しては嘲笑う。

貴様の声や言葉は毒でしかない!!まったく腹が立つ!!!」



ルキアは大声でそうまくし立てると、自分の目の前に置いてある湯呑みに満たされた酒を一気に煽った。
それに気付いたギンは、慌ててルキアの手から湯呑みを奪い取る。


「あかん!もうルキアちゃんべろべろやん。もう飲んだらあかんって。」

「うるさい!貴様がわたしに指図するな!!」


酒の威力で気が大きくなったルキアは、果敢にもギンへ挑み湯呑みを奪い取ろうと必死になっている。
小さなルキアにしがみつかれ、ギンは嬉しいような情けないような気持ちになり、
その様子を止める気も無く、にやにやしながら乱菊は眺めていた。



そこへイヅルが水差しを盆に乗せ現れた。
部屋の様子に目を丸くし入り口で立ち尽くす。


「・・・一体、どうされたんですか?」
「あぁ!イヅル!!はよぉ水、ルキアちゃんに飲ませてや!」
「は、はい!!」


せかされイヅルは水を茶碗に満たし、ルキアの元へ駆け寄った。
「朽木さん!これ、飲んでください!!」

するとルキアは動きを止め、素直にイヅルの差し出す茶碗に口をつけるとゆっくり水を飲み干した。


と、同時に急激に力を失い、ギンの腕の中へと倒れこむ。

ギンは小さく軽いルキアの身体を抱きとめ、ふーっと長い溜息をついた。


「・・・僕、なにか掛ける物でも取ってきます。」
イヅルはそう言うと、素早く部屋を飛び出した。


「・・・これはなんやの。乱菊。」

珍しく弱気な声のギンを笑い、乱菊はわざとらしく声をあげた。
「あら〜あんたの腕の中に今朽木がいるのよ?!お気に召さないのかしら?」


ギンはルキアを見下ろした。

ルキアは目を閉じ、すうすうと寝息をあげる。
普段少し近づいただけで警戒し、目もあわせないルキアを今ギンは抱いている。
お気に召さないわけではないが、やはりこの状況はなんだか情けない気持ちにもさせた。

「・・・これが、乱菊からの贈り物。ってことなんやね。」

その言葉に乱菊は、企みに満ちた笑顔を浮かべる。

「なに言ってるのよギン。甘くみないでちょうだい!あたしからの贈り物は、ここからよ?」



乱菊は抱えていた酒瓶を置くと、ずかずかギンとルキアの側へ歩み寄った。

そしてルキアの耳元で、悪魔のごとく甘く囁く。

「・・・朽木。起きなさい。ギンを、倒すんでしょう?」



ルキアは目を閉じたまま、乱菊の言葉を繰り返す。



「・・・市丸・・・ギンを・・・倒す・・・」



ルキアは突然かっと目を見開き、再び身体を起こすと、ギンの顔を小さな両手で挟み叫んだ。


「市丸ギン!!」


「は、はいぃ?」



「そうであった!今日こそわたしは、貴様を倒す!!覚悟しろ!!!」

言うなりルキアはギンの頭をかき抱いき、次の瞬間信じられないことが起きた。





ぺろり





暖かく柔らかい。しっとりと濡れた卑猥な感触がギンの頬を優しくなぞる。


唖然としているギンの顔を、逃がさぬように片腕で抱きつくようにしっかりと固定すると、ルキアはギンの頬に舌を這わせていたのだ。


徐徐にその感触に状況を理解したギンは、目の前で声無く笑う乱菊に向って抑えた声で精一杯怒鳴った。



「乱菊ーーーーーー?!なんやの?!なにルキアちゃんに吹き込んだん?!」



乱菊は目の端の涙を拭きつつ、笑いすぎて苦しそうにしながらギンの空いている耳元へ囁いた。

「朽木はねぇ、完全に酔っ払うとなんでも言うこと素直に聞いてくれるのよね。
だからちょぉっと“ギンの弱点は頬を舐められること”って言っただけよ?
舐めれば舐めるだけ泣いて嫌がるとかね・・・。
でもまさかここまで素直に行動してくれるとは、さすがに思わなかったけど。
あんた、朽木にそーとー嫌われてるわねぇ♪」




そう言って乱菊は一旦ギンから離れかけ、そしてもう一度耳元に囁く。
「私へのご褒美。忘れないでよ☆」


この間もルキアは、休み無くギンの頬を舐めつづけている。


ギンはこの感触に乱菊の言葉に集中出来ず、己の身体にモヤモヤとした欲望の熱が溜りはじめるのを感じていた。



(・・・これは・・・あかんて・・・!!)



ルキアの甘く乱れた熱い吐息(酒臭いが)と、容易く欲望を刺激する柔らかく濡れた小さな舌の感触。

たどたどしくも懸命に、飢えた子猫のようにルキアはギンの頬を舐めている。

その間に甘い声で溜息を漏らされ、その声は容易に淫らな行為で生まれる声を想像させた。

しかも逃がさぬように両腕でギンの首に抱きつき、ルキアの小さく柔らかな身体の感触をも感じていた。



そしてルキアはまた突然電池が切れた人形のように、力が抜けると再びギンの腕の中へ倒れこむ。



ギンはドクドクと激しく動く鼓動を感じ、安らかに眠るルキアを見る。


・・・このままで、済ませられる訳がない。





「ルキアちゃ・・・・!!!」





「はーい。そこまでー」



猛る欲望のままに、この場に他の人がいるのも構わずルキアを抱き締めようとしたギンは、
乱菊によって容易くルキアを奪われてしまった。




「・・・・!な、なんやの乱菊!邪魔しいなや!!」

必死になって怒鳴るギンを冷ややかに見下ろし、乱菊は冷たく突き放す。
「・・・あんたねぇ。これ以上は許せる訳ないでしょう?!なにが邪魔するなよ!」


「せやかて、このままで済むわけないやん?!」


「そんなの知らないわよー。私が約束したのはここまで!でしょ?あとは自分でなんとかしたら?」


「!!!そ・・・そしたら!乱菊の欲しいもん、なんでも買うたる!そしたらええんやろ?!」


「・・・ギン。あんたどれだけ必死なのよ。」



わなわなとギンが身体を震わし、尚も不満を言い連ねるが乱菊は聞き流す。


「イヅルー!もういいわよー私達帰るからー!!」

「え?も、もうですか?」

ついたばかりの吉良は、呼ばれ目を丸くして駆け寄ってきた。
乱菊だけは全て心得、吉良に命じた。

「朽木は私の所に泊めるし、折角だからここのあるお酒、全部持ってきて。私の部屋で皆呼んで飲み直しましょう。」

「えぇ?!あ、あの。隊長のお誕生会・・・なんですよね?」

「だから、盛大に祝ってあげたから、ギンももう一人になりたいみたよ。そうでしょう?ギン?」


ギンはもう返答も出来ず、皆に背中を向けて座り込み動けない。


とまどうイヅルも乱菊の言うままに酒をかき集め、屋敷を後にした。



その夜、近所の住民の間で正体不明の悲しい咆哮のも似た泣き声が聞こえたと噂になっていたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いいわけ

 これが没になった最初のギン誕生日小説です。
 なぜ没かは読んで頂けたならわかるはず・・・。無意味に長い上、たいして萌えもなく、オチも弱い・・・。
 本来なら載せるのはヤメようと思いましたが、『ギンルキ強化月間』に便乗し、少しでも多くの作品を更新する数合わせ・・・
 ではなく!折角書いてお蔵入りも勿体無いので、一応載せてみることにしました☆

 一人くらい、こんなのでも面白いと思ってくださる奇特な方がいらっしゃるかもしれませんし・・・!(希望)
 ・・・なんか色々ごめんなさい!!(謝っておきます)
 2008.9.15

gin top

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